繰り返しますが、明日は防災訓練参加のため、診療は午後2時からです。くれぐれも、おまちがえないようにお願いいたします。
自分は都筑区医師会の防災担当理事という仕事を引き受けていますが、今回の訓練計画でも実際にいろいろ仕切ってくれているのは医師会の実務業務をしてくれている方々です。自分はクリニックの診療に手一杯で、なかなか実働している暇が作れません。実務をしている方がいて、実際の区役所との打ち合わせ会議などにも出席して、資料を作り、いろいろな手配をしてくれるので、なんとか仕事をしている風に見えているだけです。
医師会というと、昭和の武見太郎という日本医師会長が有名で、強力な政治手腕で医師の社会的立場を向上させたのでした。当時の世相ではいい面も悪い面もあったと思いますが、現在のように医療がどんどん先細りのなっていくような医療行政の時代に生きていれば、もっともっと評価される仕事をしたのではないかと思います。
自分も都筑区医師会の中では、新参者で、まだいろいろな事情がわかっていません。医師会が社会に対してどんな仕事をして、会員に対してどんなメリットを出しているのか、細かいところは知りません。会員は開業医が主体なので、個人事業所の集まりとしてライバル関係にあると同時に、大病院のような大きな力がない分を医師会と言う集団として結集することは、悪いことではないと思います。
都筑区は地下鉄新線開通、大型SC続々開業などで湧きに湧いて、医療ビル建設の噂ももの凄い勢いです。医師会の中にも新規開業をどのように受け止めていくか、いろいろな議論が出ています。確かに、半径1kmの同じ診療圏内に5つも6つも同じ科があっても、必ずしも患者さん側のメリットになるとは限らず、特に厚生労働省が考えているような、開業医は専門性をなくして総合診療科になれ、というような制度が実体化した日には、そこらじゅうにあるコンビニエンスストアと同じになってしまいます。実力が均等な医師が開業するのであれば、医師会はそれを最適に配置するために行動することは、悪いことではありません。けっきょく、自分の医師としての力を「標準(何が標準なのかという問題もありますが)」以上に保ち続ける努力が必要と言うことでしょうね。
最近は、「勤務医の過酷な勤務」という話題ばかりが先行している感じですが、私たち開業医もほとんど全員が、その過酷な勤務医を経験してきたわけで、今の勤務医が「サラリーマン化」してきていることも本質にあると考えては過激でしょうか。特に数年前から始まった新研修医制度は、サラリーマンを作っているだけで、本当の医師を育成しているものとして機能しているといえるでしょうか。5時で勤務時間修了です、といって帰ってしまう研修医なんてそれまでいませんでした。
また、いつものようにまとまりが無くなって来たので、これくらいにしましょう。こういう話題ばかり書いていると、だんだん見に来てくれる方がいなくなっちゃいそうです。
2007年8月31日金曜日
2007年8月30日木曜日
あさっては平成19年度横浜市総合防災訓練
横浜市の共同防災訓練が9月1日(土)に行われます。今年は、都筑区がメインの会場になります。主会場は茅ヶ崎中学校です。
もしも、震災が起こった場合には、都筑区医師会も出動し可能な限り協力して初期救急活動を行うことになっています。したがって、医師会長水野先生、副会長の武田先生、そして茅ヶ崎中学校医をしていらっしゃる林先生、そして新米防災担当理事の自分の4名が訓練に参加することになっています。また、都田小学校の方には副会長の斉木先生と自分の2名が参加します。お近くの方は、ぜひご参加ください。
と、ここまでが一般向けのアナウンス。ここから、ちょっと本音。土曜日はどこでも患者さんが多いことと思いますので、半日と言えど休診するのは正直に言って辛いです。なんで、日曜日じゃないの、という気持ちになるのは無理も無い。そこんとこ、お察しください。特に、まだ開業して間もないうちのようなクリニックは、半日休むだけでも大変な・・・・・
まぁ、なんでも自分に帰ってくると前向きに考えることが大切ですから、本当に地震が起きれば、率先して活動できるように準備をしておくことは必要です。「地域に根付いた開業医」というのは、誰でも口にすることですが、今回のような地域のイベントに可能な限り参加することは、その一歩。また、医師会というものが活動していることを、目で見える形にすることは自分が組織に入っている以上大切なことだと考えます。12月には都筑公会堂で防災講演会があります。ここでは、救急処置の話をさせていただくことになっています。なるべく簡単で役に立つ知識としてお話をしたいと思っていますが、防災訓練が終わってからじっくりとネタを仕込んでいきたいと思っています。
林先生、今回の出動は本当にご苦労様です。某所で度々イニシャルを拝見していますし、年も近い(?)ので、あさっては楽しみにしています。
もしも、震災が起こった場合には、都筑区医師会も出動し可能な限り協力して初期救急活動を行うことになっています。したがって、医師会長水野先生、副会長の武田先生、そして茅ヶ崎中学校医をしていらっしゃる林先生、そして新米防災担当理事の自分の4名が訓練に参加することになっています。また、都田小学校の方には副会長の斉木先生と自分の2名が参加します。お近くの方は、ぜひご参加ください。
と、ここまでが一般向けのアナウンス。ここから、ちょっと本音。土曜日はどこでも患者さんが多いことと思いますので、半日と言えど休診するのは正直に言って辛いです。なんで、日曜日じゃないの、という気持ちになるのは無理も無い。そこんとこ、お察しください。特に、まだ開業して間もないうちのようなクリニックは、半日休むだけでも大変な・・・・・
まぁ、なんでも自分に帰ってくると前向きに考えることが大切ですから、本当に地震が起きれば、率先して活動できるように準備をしておくことは必要です。「地域に根付いた開業医」というのは、誰でも口にすることですが、今回のような地域のイベントに可能な限り参加することは、その一歩。また、医師会というものが活動していることを、目で見える形にすることは自分が組織に入っている以上大切なことだと考えます。12月には都筑公会堂で防災講演会があります。ここでは、救急処置の話をさせていただくことになっています。なるべく簡単で役に立つ知識としてお話をしたいと思っていますが、防災訓練が終わってからじっくりとネタを仕込んでいきたいと思っています。
林先生、今回の出動は本当にご苦労様です。某所で度々イニシャルを拝見していますし、年も近い(?)ので、あさっては楽しみにしています。
2007年8月29日水曜日
Krispy Kreme Doughnuts in YOKOHAMA
クリスピー・クリーム・ドーナツといえば、最近話題を独占しているお店。
うちのクリニックの女性陣も、食べた~いと前から言っていました。いかんせん、新宿にしか売っていない。女子医の勤務の時は週に1度は都庁前のNSビルで外来をしていたので、新宿西口はいつでも行けたんですが。さすがに、開業してからはとてもとても。
ところが、有楽町2号店開店に続いて、なんと北新横浜に工場兼お店ができるという噂をいち早く伝えたのがスーパー主婦さとちんさん。
当然、うちでも話題騒然。新羽から来ている患者さんに、「今度KKDが新羽にできるんですよ!!」などと院長までがしゃべっている。患者さんは、そういわれれば「買って来るね」と言わないわけにいかず、院長は「(しめしめ・・・)」 おいおい、患者さんに強要してどーする。
※ただし、さとちんさんからの情報によれば新羽にできるのは工場だけらしいとのこと(コメント参照のこと)。
鶏のむね肉入りチーズシチュー

あれ? 今日はすき焼きの話のはずではなかったの? と、お思いの方。どうもすいません。よ~く、考えたら、すき焼きは特に変わったものではないので、面白くない。
ちょっと、説明だけしておくと、最近たまたま親類の不幸があり香典返しで、選べるキブトのカタログをいただきました。ふつうなら、このジュエリーにしようかしら、それともこっちのバック、時計もいいわね、いやいや美顔器もある・・・なんて具合に選ぶのでしょうが、我家ではひたすら肉、肉、肉、肉。鹿児島黒毛和牛霜降りすき焼き・しゃぶしゃぶ用を全部で2.4kgもゲットしたのでした。食えーっ!食いたいだけ食えーっ!というだけの話です。
そこで、今日のメニューのご紹介。うーん、料理の名前は鶏のむね肉入りチーズシチューとでもいいましょうか。ようするに鶏のむね肉をコショウ、塩、バジルで炒めます。火が通ったところで、ピザ用のチーズをたっぷり入れて鶏肉全体にからめます(むね肉2枚に対して400~500g)。最後にケチャップ少々と牛乳をいれさっと煮立てて出来上がり。飾りの緑は、本日は小松菜にしました。
ほんとは、玉葱も入れたかったのですが、昨日こどもがカレーを作って使い切ってしまったので、残念、ありませんでした。むね肉は、もちろん斜め切りです。チーズはカロリーがあるので、肉はさっぱり系を使うところが、ちょっと気にしているところ。ケチャップも使いすぎると味がきつくなるので、少し赤みがつけばいいか、という程度しか使いません。牛乳を入れてから、煮込みすぎるとチーズが固くなるので注意してください。
結局、こういうイタリア料理っぽいのは受けがいいので、メニューが思いつかないときは重宝します。
2007年8月28日火曜日
commonsense
常識というのは、ある特定のグループ内でしか通用しません。しかも、そのグループは同じ価値観を持っていないと、常識は成立しないのです。別の言い方をすると、一定のグループ内で共通に認識される知識が常識と呼べる物になります。
糖尿病を研究している人々の中では、DMといえば糖尿病。膠原病を勉強しているとDMは皮膚筋炎という病気になります。でも、街を歩いている一般の人々の中ではDMといえばダイレクト・メールとなります。IT企業ではデジタル・メディアかもしれません。駄目なモーむすでもOK。
さらに、やっかいなことは、常識は時代の変化につれて変わってしまうということ。日本の戦前と戦後のような大転換は珍しいかもしれませんが、普通は徐々に変わって行き、そのまっただなかにいる人は、常識が変わったことに気が付いていないかもしれません。外から見ていたヒト、あるいは時間が止まっていたヒトは非常識としていわれてしまうのです。
「今時の若者は・・・」というセリフは年寄りの決めゼリフの定番ですが、そう言うヒトも昔は、その前の世代に同じ事を言われていたはず。個々の時間の経過で常識が変わっていったことを、自ら証明しているのかもしれません。
医者と患者、経営者と労働者、国民と政治家のように立場が違うと、当然常識は違います。昔は強い側の理論が正当化され、弱い側はグループが違うのに強者の価値観を押し付けられていました。しかし、現代では多数の理論が優先され、ほとんどの場合多数を占める弱者が勝者になりつつあるようです。どちらがいいとか悪いとか決めることは難しい。悪は滅び、善が残るとは限りません。しかし、強者だけ、あるいは弱者だけでは社会は成立しないので、必ず両方のグループが共存することが必須になる。
異なるグループでは、当然異なる常識を持ちます。お互いに常識を共有する努力が、共存のためには必要です。どちらかから一方的に努力した場合は、妥協であり、また時には無視であるかもしれません。そこにはグループ間の優位性が依然として存在し続けます。平等という言葉は美しいですが、違うグループを同等に扱うだけでは公平性は獲得できません。両者が互いの価値観の違いを認め、常識を共有し尊重する、その上でお互いの差を認めて初めて公平であり、本当の平等になるのではないかと思います。
なんか、難しい話になりましたが、今日はちよっと考えさせられることがいくつかありまして、あえて「今日は高級すき焼き」の話は明日に順延します。自分の考えは、特にすごい結論があるわけではありません。当然ある一定のグループの価値観の話ですから、いろいろ批判もうけるかと思います。たまには、ちょっとまじめに議論してみるのもいいてすよね。
糖尿病を研究している人々の中では、DMといえば糖尿病。膠原病を勉強しているとDMは皮膚筋炎という病気になります。でも、街を歩いている一般の人々の中ではDMといえばダイレクト・メールとなります。IT企業ではデジタル・メディアかもしれません。駄目なモーむすでもOK。
さらに、やっかいなことは、常識は時代の変化につれて変わってしまうということ。日本の戦前と戦後のような大転換は珍しいかもしれませんが、普通は徐々に変わって行き、そのまっただなかにいる人は、常識が変わったことに気が付いていないかもしれません。外から見ていたヒト、あるいは時間が止まっていたヒトは非常識としていわれてしまうのです。
「今時の若者は・・・」というセリフは年寄りの決めゼリフの定番ですが、そう言うヒトも昔は、その前の世代に同じ事を言われていたはず。個々の時間の経過で常識が変わっていったことを、自ら証明しているのかもしれません。
医者と患者、経営者と労働者、国民と政治家のように立場が違うと、当然常識は違います。昔は強い側の理論が正当化され、弱い側はグループが違うのに強者の価値観を押し付けられていました。しかし、現代では多数の理論が優先され、ほとんどの場合多数を占める弱者が勝者になりつつあるようです。どちらがいいとか悪いとか決めることは難しい。悪は滅び、善が残るとは限りません。しかし、強者だけ、あるいは弱者だけでは社会は成立しないので、必ず両方のグループが共存することが必須になる。
異なるグループでは、当然異なる常識を持ちます。お互いに常識を共有する努力が、共存のためには必要です。どちらかから一方的に努力した場合は、妥協であり、また時には無視であるかもしれません。そこにはグループ間の優位性が依然として存在し続けます。平等という言葉は美しいですが、違うグループを同等に扱うだけでは公平性は獲得できません。両者が互いの価値観の違いを認め、常識を共有し尊重する、その上でお互いの差を認めて初めて公平であり、本当の平等になるのではないかと思います。
なんか、難しい話になりましたが、今日はちよっと考えさせられることがいくつかありまして、あえて「今日は高級すき焼き」の話は明日に順延します。自分の考えは、特にすごい結論があるわけではありません。当然ある一定のグループの価値観の話ですから、いろいろ批判もうけるかと思います。たまには、ちょっとまじめに議論してみるのもいいてすよね。
2007年8月27日月曜日
目鯛のお刺身

土曜日に、患者さんが外房沖に釣りに行って、その足でクリニックに訪れました。ほれ、おみやげだよ、といって頂いたのが目鯛。いよっ、折角の釣果をくれるなんて、太っ腹!! いつもよりサービスしまっす。日焼けが痛そうです。
ただ残念なことに土日は当直のバイトなもんで、クリニックの冷蔵庫に入れて凍結。というわけで、本日、もって帰りました。いつものように、速攻夕飯なのですが、さすがにさばかないとね。昼に冷凍庫から出しておいたので、ちょうどいい具合に解けています。写真の目鯛の頭の下にあるのが10円玉。大きいでしょう?
三枚におろして、余ったら味噌漬けにしようかなと思っていましたが、さすがにそこまでは余りそうも無いので、全部刺身にしました。
例によってビールの缶を、プシュ~。ちょっと弾力性があって、脂ののった味は甘みがある。大変美味しかったです。ごちそうさまで~す。 m(_ _)m
頭と背骨の周りはとっておいて、再び冷凍。次回はスープになってね。よろしくね。
2007年8月26日日曜日
黒おしゃぶり昆布

利尻産とか、いろいろ高級なものもありますが、やはり手近にすぐ手に入ることが重要なポイントなので、今回お近くのローソンで必ず手に入るPOCKET OYATSUシリーズ、黒おしゃぶり昆布を是非紹介したいと思います。
梅を混ぜたものとか、薄いプラスチックみたいのとか、逆にやたらと固い厚葉など、いろいろなものがそこらのスーパーやコンビニで売っていますが、いずれもだめです。
ローソンの黒おしゃぶり昆布は北海道は根室の昆布を広島で加工しているのです。作っている上田昆布株式会社はおしゃぶり昆布の元祖。熟した技がコンビニの広い販売網と合体したヒット商品なのです。固すぎずやわらかすぎず、ほどほどにしゃぶれて、噛むこともできる。さらにほんのりとした甘さが加わった、昆布の深見のある絶妙な味わい。ネットでもはまってしまった人は探すのに苦労しません。
一袋が16gで38kcalというのも、メタボ君には嬉しいです。買うときはたいてい4~5袋くらい買ってしまいます。でも、大丈夫。120円ですから。一杯買っても1000円越す事はありません。
残念なのは、歯の間にはさまりやすいことと、都筑区星谷の中原街道のローソンには売っていないことです。あー、書いていたら一袋終わっちゃいました。それでは、もうひとつ。
The Beatles / LET IT BE
♪ When I find myself in times of trouble,
mother Mary comes to me,
speaking words of wisdom, let it be.
もう、いまさら何をかいわんや。日本では最後のアルバムが "LET IT BE" だったこともあり、最後の曲のように思っていましたが、実際は "Abby Road" の方が新しい。
後にNaked...が発売され、ストリングスのないシンプルな原型を聞くことになりますが、当時は宗教曲のような荘厳なイメージがありました。
この歌詞も、「おいらが困ったときには、聖マリーがやってきてかしこい言葉をおしえてくれる、それはあるがままでいなさい」みたいな内容ですから、よけいキリスト教的な歌のように思ってしまいます。ビリー・プレストンのオルガンが、さらに雰囲気を盛り上げています。
mother Mary comes to me,
speaking words of wisdom, let it be.
もう、いまさら何をかいわんや。日本では最後のアルバムが "LET IT BE" だったこともあり、最後の曲のように思っていましたが、実際は "Abby Road" の方が新しい。
後にNaked...が発売され、ストリングスのないシンプルな原型を聞くことになりますが、当時は宗教曲のような荘厳なイメージがありました。
この歌詞も、「おいらが困ったときには、聖マリーがやってきてかしこい言葉をおしえてくれる、それはあるがままでいなさい」みたいな内容ですから、よけいキリスト教的な歌のように思ってしまいます。ビリー・プレストンのオルガンが、さらに雰囲気を盛り上げています。
自分の音楽のルーツは小学生のときのクラリネットを吹く友人で、彼からクラシック、カーペンターズ、サイモン&ガーファンクルなど、そしてビートルズを教わりました。
その友人が、自慢げに見せてくれたのが、アルバム "LET IT BE" でした。しかも、同名のドキュメンタリー映画の公開と合わせた特別バージョンで厚さが1cmくらいあるジャケット大 (30cm×30cm) の写真集付というすぐれもの。
当時LPレコードがだいたい2000円くらいだったので、おそらく5000円位はしたんじゃないでしょうか。後で買いに行った時には、もう通常盤しか売っていませんでした。悔しかったですね。
その友人が、自慢げに見せてくれたのが、アルバム "LET IT BE" でした。しかも、同名のドキュメンタリー映画の公開と合わせた特別バージョンで厚さが1cmくらいあるジャケット大 (30cm×30cm) の写真集付というすぐれもの。
当時LPレコードがだいたい2000円くらいだったので、おそらく5000円位はしたんじゃないでしょうか。後で買いに行った時には、もう通常盤しか売っていませんでした。悔しかったですね。
ビートルズは最初に何でも集めた最初のミュージシャンですので、嫌いなわけは無いのですが、現在は「アンチ巨人」みたいな感じという方があっているかも。
実は中学校の1年生の秋に、学校がいろいろ問題があって1ヶ月間くらい授業が無いということがありました。この時、毎日のようにレコード屋さんに行って、ビートルズも含めていろいろな音楽に接することがなければ、それほど音楽好きにはならなかったかも。
実は中学校の1年生の秋に、学校がいろいろ問題があって1ヶ月間くらい授業が無いということがありました。この時、毎日のようにレコード屋さんに行って、ビートルズも含めていろいろな音楽に接することがなければ、それほど音楽好きにはならなかったかも。
豪華版アルバムは手に入りませんでしたが、ほとんどのレコードを処分してしまったのに、何故か手元に残った数少ない1枚が "LET IT BE" のシングル盤。
今は、診察室に飾ってあります。興味のある方は、診察の後で、「おや、それはほんとのシングルですが?・・・・・」と声をかけていただければ・・・・・
今は、診察室に飾ってあります。興味のある方は、診察の後で、「おや、それはほんとのシングルですが?・・・・・」と声をかけていただければ・・・・・
2007年8月25日土曜日
本日の外来
今日は土曜日。比較的、患者さんが多いわけですが、関節リウマチがらみの二人の患者さんがお出でになり、それぞれ改めて考えさせられるケースなのでした。
最初は、他の病院にかかって早期リウマチといわれ抗リウマチ薬の投与を勧められましたが、どうも納得がいかなかったようで、自分のところへ紹介状を持ってこられた患者さんです。
もともと、受診されていたところは、きちんとした診療をしている病院と自分は認識しており、紹介状もていねいで誠意のある内容だと思いました。実際に患者さんと話をしてみると、自分と考え方もそれほど変わるところは無く、もっともな診療をしています。ということは、大きな病院で患者さんが多いため、説明する時間がどうしても不足しがちになることが、今回のような患者さんが離れてしまう原因なんだろうと思います。
また、わざわざうちを選んで紹介状をもらってきた患者さんに対して、きちんと納得して帰ってもらわないと、わざわざ離れていく患者さんのために紹介状を用意した先方の先生にも申し訳ありません。
その結果、およそ1時間近くも一人の患者さんに使ってしまいました。これは、開業医としてはけっこう問題で、かなりの時間を待たせる患者さんを作ってしまったことは、やはり褒められることではありません。待たせた患者さんほど、しっかり話をしようと思うので、さらに待たせる時間が延びてしまうのです。店の中にいるお客さんを大切にするか、外で順番を待ってるお客さんを大事にするか、という話と共通のことかもしれません。
もう一人は、他のクリニックに通院している方で、たまたま休みの時に具合が悪くなった方です。こちらは、リウマチが原因の問題とは思えませんでした。そもそも、リウマチと診断することにも、自分としては抵抗があり、非常に疑問点が多い患者さんでした。自分なら、ああする、こうするという点はいろいろあるのですが、紹介状があるわけではなく、患者さんも転医を希望してきたわけではないので、いくら話をしても決定的なことはしゃべれません。現在の主治医の先生の考え方やどういう話になっているかがわからないので、大変困ってしまいました。「そこへ通院するのはやめて、うちに来てください」と云えれば話は簡単かもしれませんが、安易に他の主治医と患者さんの関係を壊すことは、避けるべきでしょう。
逆に、どうしてもよくならずに大きな病院へ紹介を頼まれ、2回も紹介状を書いたこともありました。これは、自分の治療に力が足りなかったわけですから、患者さんを責めるわけにはいきません。このとき、自分は詳細に紹介状を作成したつもりです。1回目は某大学病院、2回目は日本でも有名なリウマチ施設です。大学病院は返事が来たのは何ヶ月も経ってから、リウマチ施設は半年経っても返事は来ません。患者さんが、良くなっていればそれでいいのですが、医者同士の信頼関係というものも大切であると、一人だけでなんでもやっていけるわけではないので重ねて思わずにはいられません。
リウマチ専門のホームページを開設したのは、先に書いたようにホームページの内容を分散化して改訂しやすくすることが目的ですが、内容的にはより細かいことにも言及して、web上のセカンド・オピニオンとして利用してもらいたいと考えたからです。また、ここをしっかりと読んでもらってから受診してもらえば、診察時間をある程度は短縮できるのではないかとも考えています。一応、出来上がってはいますが、今回のような診察に悩むケースを積み重ねて、さらに改訂をし続ける必要がありそうです。
最初は、他の病院にかかって早期リウマチといわれ抗リウマチ薬の投与を勧められましたが、どうも納得がいかなかったようで、自分のところへ紹介状を持ってこられた患者さんです。
もともと、受診されていたところは、きちんとした診療をしている病院と自分は認識しており、紹介状もていねいで誠意のある内容だと思いました。実際に患者さんと話をしてみると、自分と考え方もそれほど変わるところは無く、もっともな診療をしています。ということは、大きな病院で患者さんが多いため、説明する時間がどうしても不足しがちになることが、今回のような患者さんが離れてしまう原因なんだろうと思います。
また、わざわざうちを選んで紹介状をもらってきた患者さんに対して、きちんと納得して帰ってもらわないと、わざわざ離れていく患者さんのために紹介状を用意した先方の先生にも申し訳ありません。
その結果、およそ1時間近くも一人の患者さんに使ってしまいました。これは、開業医としてはけっこう問題で、かなりの時間を待たせる患者さんを作ってしまったことは、やはり褒められることではありません。待たせた患者さんほど、しっかり話をしようと思うので、さらに待たせる時間が延びてしまうのです。店の中にいるお客さんを大切にするか、外で順番を待ってるお客さんを大事にするか、という話と共通のことかもしれません。
もう一人は、他のクリニックに通院している方で、たまたま休みの時に具合が悪くなった方です。こちらは、リウマチが原因の問題とは思えませんでした。そもそも、リウマチと診断することにも、自分としては抵抗があり、非常に疑問点が多い患者さんでした。自分なら、ああする、こうするという点はいろいろあるのですが、紹介状があるわけではなく、患者さんも転医を希望してきたわけではないので、いくら話をしても決定的なことはしゃべれません。現在の主治医の先生の考え方やどういう話になっているかがわからないので、大変困ってしまいました。「そこへ通院するのはやめて、うちに来てください」と云えれば話は簡単かもしれませんが、安易に他の主治医と患者さんの関係を壊すことは、避けるべきでしょう。
逆に、どうしてもよくならずに大きな病院へ紹介を頼まれ、2回も紹介状を書いたこともありました。これは、自分の治療に力が足りなかったわけですから、患者さんを責めるわけにはいきません。このとき、自分は詳細に紹介状を作成したつもりです。1回目は某大学病院、2回目は日本でも有名なリウマチ施設です。大学病院は返事が来たのは何ヶ月も経ってから、リウマチ施設は半年経っても返事は来ません。患者さんが、良くなっていればそれでいいのですが、医者同士の信頼関係というものも大切であると、一人だけでなんでもやっていけるわけではないので重ねて思わずにはいられません。
リウマチ専門のホームページを開設したのは、先に書いたようにホームページの内容を分散化して改訂しやすくすることが目的ですが、内容的にはより細かいことにも言及して、web上のセカンド・オピニオンとして利用してもらいたいと考えたからです。また、ここをしっかりと読んでもらってから受診してもらえば、診察時間をある程度は短縮できるのではないかとも考えています。一応、出来上がってはいますが、今回のような診察に悩むケースを積み重ねて、さらに改訂をし続ける必要がありそうです。
2007年8月24日金曜日
夕飯まで15分勝負3品

さてと、昨日は久しぶりに大学の外来や手術のない木曜日の午後でしたので、坦々麺などという、ややマニア系の夕飯にしました。ところが、今日はそうはいきません。最近は、昼間が暑いため、全体に患者さんが少なく、激しくあせっていますが、夕方になると混みだす傾向があります。でもって、終わったのが7時半。それから、往診に行きました。そしたら、おみやげに、と頂いたのがゴーヤ。ありがとうございます。というわけで、家に帰ったのが8時半。超特急で夕飯の支度にかかりました。
ゴーヤを半分に割って綿をしっかりとそぎ取ります。切ったらお湯の中に。
そうこうしているうちに、冷凍しておいた鶏もも肉を解凍してぶつ切り。フライパンで炒めます。
冷蔵庫の中を見渡して、余っていた蓮根と竹の子を取り出します。
そろそろ鶏肉に軽く火が通ってきたので、醤油と砂糖と七味を入れてさらに煮る感じです。
ゴーやをザルにあげて、水を流しながらさらします。
鶏肉にぶつ切りの長ネギとピーマンを混ぜて、さらに炒めて、一品目が出来上がり。
蓮根と竹の子と豚肉ばら肉を炒め、豆板醤とにんにくと醤油などで味付けしていきます。
ゴーヤはもう一度ザルに上げ、つゆの素と黒七味をちょっとかけて混ぜ合わせ二品目の出来上がり。
蓮根さんも、出来上がりで三品目完成。
ふぅ~・・・以上、15分間の実況中継でした。あとは、ビールを開けます。今日もお疲れ!!
2007年8月23日木曜日
我が家でタンタン

ラーメンといえば、「中華麺」というような古典的な鶏がらスープが基本と信じていますが、豚骨九州系にも目が無いし、坦々麺もすてがたい。あざみ野棒屋さんのブログで坦々麺談義になったこともありますが、今回は夕食に坦々麺という話。
センター南の区役所通りのタンタン本舗の坦々麺がおいし~いので、今回はこれを真似てみました。まずスーパーで買い物。今日は成城石井ボン・マガサン美しが丘西店(ビール券がある時だけ行くお店)で名古屋・錦城の四川坦々面2人前480円を買ってきてベースにします。これは、自分ちで作るなら一押しです。ちょっと高いがここの芝麻醤はピカいち。
肉味噌スープは先に沸騰したお湯に入れ、タンタン本舗のようにときタマゴをたっぷり入れておきます。肉はほとんど入っていないので、ひき肉・にんにく(どっさり!!)・しょうが・オイスターソース・豆板醤(とばーっと!!)・一味唐辛子(うはうは!!)を炒めておきます。
沸騰したお湯で麺を煮出したら、さぁ、どんぶりに芝麻醤を入れます。このとき封を切る前にしっかり揉んでおいたほうが、全部袋から出せます。ときタマゴ入り肉味噌スープを入れ、さっと混ぜます。麺は固めのうちに、すぐにスープにいれ、ひき肉たんたんと刻んだねぎを乗せたら出来上がり。
ぐわぁーっと汗が出て、ふーふーふーふー。うまい!! ときタマゴがよく合います。そして最後に、残ったスープにご飯をいれて食べると最高!!
2007年8月22日水曜日
Alfred Hitchcock / The Birds (1963)
たぶん、ヒッチコックという映画監督を初めて認識したのが「鳥」でした。
この映画は1963年公開ですから、その時自分はクレヨンしんちゃん。当然、見たのはテレビの洋画劇場。小学生の時です。
その頃は、月火水木金土日と毎日どこかのチャンネルで洋画劇場をやっていました。
この映画は、とにかく怖かった。日常何気ない鳥が、何の理由も説明されずに人を襲ってくる。
ヒッチコックのホラーとしては「サイコ」が有名ですが、「鳥」の方がひたすら恐怖をあおってくる感じがあって、今でもこっちの方が好きですね。
この映画は1963年公開ですから、その時自分はクレヨンしんちゃん。当然、見たのはテレビの洋画劇場。小学生の時です。
その頃は、月火水木金土日と毎日どこかのチャンネルで洋画劇場をやっていました。
この映画は、とにかく怖かった。日常何気ない鳥が、何の理由も説明されずに人を襲ってくる。
ヒッチコックのホラーとしては「サイコ」が有名ですが、「鳥」の方がひたすら恐怖をあおってくる感じがあって、今でもこっちの方が好きですね。
後にトリフォーとの対談本で、その製作手法について読んで、さらにそのすごさにびっくりしました。
繰り返し襲ってくる鳥の描写がすべて違うこと。ある時は襲われるヒトの視点。ある時はそれを見ているヒトの視点。そして、ある時は襲う鳥の視点。鳥を大量に見せたかと思うと、次は襲われた後の惨状だけ。そらに音だけで鳥を見せずに恐怖をあおる。
鳥が襲ってくる理由が明かされないために、見ていて不安が上り詰めていくのです。そして、そのまま不安定な気持ちのまま恐怖が拡散して終了していきます。
その点、「サイコ」は純粋なショッカーを目指したという割には、最後にある意味めでたしめでたし的な結末を用意していて、どうも小さくまとまってしまうのでした。
その点、「サイコ」は純粋なショッカーを目指したという割には、最後にある意味めでたしめでたし的な結末を用意していて、どうも小さくまとまってしまうのでした。
2007年8月21日火曜日
不思議料理。真似しないでね。
やはり、うまい話ばかりは続かない。何でもできるスーパーシェフのつもりが、どうにもできないこともある。今日はお見せする代物ではないので、写真はありません。御免なさい。
さて、今日も帰ったら・・・何もできていませんでした。というより、食べれるものが、できていませんでした、と言うのが正しい。例によって、我家のハイエナ1号が、プリン作りを行ったようだ。タマゴ・牛乳・砂糖・バニラエッセンス・・・・が入るはずだったのが、おきまりの砂糖と塩の間違いをやってしまったようである。その結果、牛乳を含んだタマゴそぼろとでも呼べばいいのか、摩訶不思議なものがザルに一杯できている。しかも、しょっぱい。
父がんばる。フライパンにバターを溶かし、小麦粉を炒め、牛乳を溶きいれホワイトソースを作る。味の濃いソーセージと玉葱とジャガイモを炒めて、コンソメスープとコショウで味を整える。そこへ、摩訶不思議とホワイトソースをいれ軽く煮てできあがり。これなら、タマゴと牛乳の味はなじむだろうと考えた。 ・・・・しかし、いかんせん、バニラエッセンスの強靭な臭いと味はとてもかき消せるものではなく、何ともいえない味になる。しかし、しかしである。醤油を試しに少しかけると・・・少しはましになるが・・・やはり摩訶不思議であった。
高校生の皆さん、プリンを失敗したら、保護者にはばれない様にしっかり処分してください。けっして、リカバリーできることを期待してはいけません。保護者の皆さん、失敗したプリンを見つけてしまった時は、そーっとしておきましょう。何とか食べれるようにジタバタしてはいけません。
2007年8月20日月曜日
医者として患者さんの悩みにどう答えるか
今日は、悩みをかかえるNさんからのメールを紹介します(以下、一部省略)。
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私も2度整形の門を叩きましたが、今では「もっとしっかり悪くなってからにしよう」と思うことも。症状が出ていないときには行きづらく、万年肩こりですけれど尋常な硬さではないので頭痛も耐えません。
直るものなのか、諦めるべきものなのか、掛かるに掛かれず悩んでいる患者というのは結構いるものなんです・・・私のよう生活に支障ないように見えると、 「肩ぐらいみんな凝ってるから」といわれればその通りなのでイコール「医者にかかるほどじゃない」ということになってしまいます。そういうのを専門でやられているのは医療機関ではないのでしょうか?あるとすれば何科になるのでしょうか?
今日もタウンニュースの「つら~い肩こり・五十肩 もう我慢しないで」という治療院の広告に目がいってしまう悲しい状況でした。
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痛みは主観的な症状で、他人にはそのつらさはわかりません。だから、自分たちは「患者さんはゼロの痛みは訴えない」というところから出発しなければなりません。確かに痛みの感じ方は人それぞれ、中には我慢強い人もいれば、大げさな人もいます。でも、痛みは「気のせい」というような解決は、精神科にはあるかもしれませんが、自分たちには原則としてありません。医者の中には自分の理解の範囲を超えると、そのような解決に答えを求めるものがいます。それは自分の知らないこと、わからないことを自覚していないか、あるいは知らないことを明らかにできない者なんだと思います。前にも書きましたが、そのようなことを含めて自分の提供できる医療の限界を知っていることが、様々な医療事故を防ぐ上で大切なことなんでしょうね。
肩こりは病気ではありません。症状です。つまり、肩こりになるということは、何らかの原因となる病気があるということです。首を支えている筋肉への負担が多すぎる原因には、頚椎(首の背骨)になんらかの問題がある場合があります。稀には、筋肉そのものの病気もあるかもしれません。ただし、絶対的な過負荷の状態がある場合には、明らかな病的な状態が無くても筋肉の慢性的な疲労状態になってしまうでしょう。その場合には、医者としてできることは、負荷を軽減するための生活のアドバイスをすることです。原因を取り除くことが、なによりも大切だからです。
まずは、姿勢をよくすることです。特にパソコンを仕事で利用する人は、肩こりになりやすいので、モニターをなるべく高くして目線が水平になるようにしましょう。メガねコンタクトを使用している人は、度があっているかチェックしてください。椅子には深く座って、背もたれにしっかりと背中をつけましょう。
椅子は低めの方がいいと思います。肩を後ろにひいて、胸を張るようにしましょう。
これだけ暑さがつづいていると、さすがにエアコン無しではいられません。風をまともに肩から首すじにあてていませんか? 冷やすと血管が収縮して血流が悪くなりますから注意してください。
寝るときの枕も悩みの種です。枕コレクターになってませんか? まっすぐの良い姿勢の時には、床と頭の距離は意外とありません。せいぜい数cmです。頭の重みで潰れたときに数cmの厚みになる枕を使うことをおすすめします。ただし、椎間板ヘルニアや老化的な変化が強い場合には、変わってくるので注意してください。
治療院でも整骨院でも、鍼灸でも、マッサージでも、もちろん整形外科でも、少しでも楽だと思う治療が見つかったら、続けてみてよいと思います。ただし、それぞれのところでしかできない方法についての話です。それは、ほとんどの場合対症治療です。もう一度いいますが、原因治療はOver Useを除去することです。
負担をかけていないのに肩こりがひどい場合は、頚椎の状態をきちんと調べてもらうことをお勧めします。原因がはっきりしない場合もあるかもしれませんが、あきらめるのはそれからでも遅くはありません。また、あきらめるのではなく、うまく付き合っていくという風に考えたいものです。
例によって、まとまりのない文章で申し訳ありません。
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私も2度整形の門を叩きましたが、今では「もっとしっかり悪くなってからにしよう」と思うことも。症状が出ていないときには行きづらく、万年肩こりですけれど尋常な硬さではないので頭痛も耐えません。
直るものなのか、諦めるべきものなのか、掛かるに掛かれず悩んでいる患者というのは結構いるものなんです・・・私のよう生活に支障ないように見えると、 「肩ぐらいみんな凝ってるから」といわれればその通りなのでイコール「医者にかかるほどじゃない」ということになってしまいます。そういうのを専門でやられているのは医療機関ではないのでしょうか?あるとすれば何科になるのでしょうか?
今日もタウンニュースの「つら~い肩こり・五十肩 もう我慢しないで」という治療院の広告に目がいってしまう悲しい状況でした。
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痛みは主観的な症状で、他人にはそのつらさはわかりません。だから、自分たちは「患者さんはゼロの痛みは訴えない」というところから出発しなければなりません。確かに痛みの感じ方は人それぞれ、中には我慢強い人もいれば、大げさな人もいます。でも、痛みは「気のせい」というような解決は、精神科にはあるかもしれませんが、自分たちには原則としてありません。医者の中には自分の理解の範囲を超えると、そのような解決に答えを求めるものがいます。それは自分の知らないこと、わからないことを自覚していないか、あるいは知らないことを明らかにできない者なんだと思います。前にも書きましたが、そのようなことを含めて自分の提供できる医療の限界を知っていることが、様々な医療事故を防ぐ上で大切なことなんでしょうね。
肩こりは病気ではありません。症状です。つまり、肩こりになるということは、何らかの原因となる病気があるということです。首を支えている筋肉への負担が多すぎる原因には、頚椎(首の背骨)になんらかの問題がある場合があります。稀には、筋肉そのものの病気もあるかもしれません。ただし、絶対的な過負荷の状態がある場合には、明らかな病的な状態が無くても筋肉の慢性的な疲労状態になってしまうでしょう。その場合には、医者としてできることは、負荷を軽減するための生活のアドバイスをすることです。原因を取り除くことが、なによりも大切だからです。
まずは、姿勢をよくすることです。特にパソコンを仕事で利用する人は、肩こりになりやすいので、モニターをなるべく高くして目線が水平になるようにしましょう。メガねコンタクトを使用している人は、度があっているかチェックしてください。椅子には深く座って、背もたれにしっかりと背中をつけましょう。
椅子は低めの方がいいと思います。肩を後ろにひいて、胸を張るようにしましょう。
これだけ暑さがつづいていると、さすがにエアコン無しではいられません。風をまともに肩から首すじにあてていませんか? 冷やすと血管が収縮して血流が悪くなりますから注意してください。
寝るときの枕も悩みの種です。枕コレクターになってませんか? まっすぐの良い姿勢の時には、床と頭の距離は意外とありません。せいぜい数cmです。頭の重みで潰れたときに数cmの厚みになる枕を使うことをおすすめします。ただし、椎間板ヘルニアや老化的な変化が強い場合には、変わってくるので注意してください。
治療院でも整骨院でも、鍼灸でも、マッサージでも、もちろん整形外科でも、少しでも楽だと思う治療が見つかったら、続けてみてよいと思います。ただし、それぞれのところでしかできない方法についての話です。それは、ほとんどの場合対症治療です。もう一度いいますが、原因治療はOver Useを除去することです。
負担をかけていないのに肩こりがひどい場合は、頚椎の状態をきちんと調べてもらうことをお勧めします。原因がはっきりしない場合もあるかもしれませんが、あきらめるのはそれからでも遅くはありません。また、あきらめるのではなく、うまく付き合っていくという風に考えたいものです。
例によって、まとまりのない文章で申し訳ありません。
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