夏季臨時休診のお知らせ

8月15日(金)~8月20日(水)は臨時休診となります ご迷惑をおかけしますが、お間違いないようにご注意ください

2025年8月8日金曜日

TEAM NACS FILMS「N43°」 (2008)

この作品は、2008年にTEAM NACSが各地を回って上映ツアーを行ったオムニバス形式の映画で、2009年には劇場公開もされています。TEAM NACSのメンバー5人がそれぞれ企画・脚本・監督をした20~30分程度の短編映画となっていて、彼らが所属するCREATIVE OFFICE CUEが制作、同社長の鈴井貴之がプロデューサーを務めています。

大泉洋作品 「頑張れ! 鹿子ブルブルズ!」

5人全員が自分の名前と同じ高校の同級生役で登場。戸次はレストランを経営している大泉の元を急に訪れ、強引に連れ出します。そして、理由も言わずにゴルフのレッスン・プロをしている森崎、新興宗教の教祖をしている安田、ホストクラブを経営している音尾らも集めると、体育館でやっと集まってもらった理由を説明しました。彼らは高校で鹿子ブルブルズというバスケットのチームで一緒に戦っていたのですが、最後の試合で戸次のミスで勝利を逃したのでした。戸次は自分が病気で余命いくばくもないことがわかり、悔いを残したくないのでもう一度みんなでバスケットをしようというのでした。

音尾琢真作品 「神居のじいちゃん」

石狩川沿いの景勝地、旭川の神居古潭(かむいこたん)に住む高野勝次(夏八木勲)は、妻が川沿いの道で倒れて亡くなった時に駆け付けられなかったことがずっと心に引っかかていました。孫の由美(平田薫)は、そんな勝次の散歩に付いて行くと、たまたま自転車が壊れて困っていた木戸川和夫(森崎博之)と娘のひなた(大野百花)と出会います。不思議なことにひなたから妻が口にした言葉が出てきて、和夫はしだいに妻の残した想いを知ることになるのです。

戸次重幸作品 「部屋クリーン」

白黒の2Dアニメーションで、ゴミが散らかされた汚れた部屋が描かれています。そのアニメーションに不思議な扮装をした(戸次重幸)が実写合成で登場し、ゴミを巡ってのせめぎ合いをし始めます。勝負は片付けさんが勝ますが、きれいになったことで散らかしさんは体調を崩して苦しみだすのでした。

安田顕作品 「ヤスダッタ3D」

奇病により人が野生化したヤスダッタ(安田顕)の撮影にテレビ局が成功しました。房子(安田こずえ)はそれが夫であることに気がつきます。捜索隊のヤスダ隊長(安田顕)はヤスダッタの権威であるヤスダッタ教授(安田顕)を伴って、隊員(安田大サーカス)らと森に入りついにヤスダッタを捕えることに成功しました。房子は娘の靖子(安田唯乃)を伴って面会に向かうのです。

森崎博之作品 「AFTER」 

2058年。数十年ぶりにTEAM NACSが復活することになりました。メンバーはみんな年老いてよぼよぼになっていましたが、老人森崎を中心に昔演じた「FEVER」の再演決定の作品は、2008年にTEAM NACSが各地を回って上映ツアーを行ったオムニバス形式の映画で、2009年には劇場公開もされています。TEAM NACSのメンバー5人がそれぞれ企画・脚本・監督をした20~30分程度の短編映画となっていて、彼らが所属するCREATIVE OFFICE CUEが制作、同社長の鈴井貴之がプロデューサーを務めています。

大泉洋作品 「頑張れ! 鹿子ブルブルズ!」

5人全員が自分の名前と同じ高校の同級生役で登場。戸次はレストランを経営している大泉の元を急に訪れ、強引に連れ出します。そして、理由も言わずにゴルフのレッスン・プロをしている森崎、新興宗教の教祖をしている安田、ホストクラブを経営している音尾らも集めると、体育館でやっと集まってもらった理由を説明しました。彼らは高校で鹿子ブルブルズというバスケットのチームで一緒に戦っていたのですが、最後の試合で戸次のミスで勝利を逃したのでした。戸次は自分が病気で余命いくばくもないことがわかり、悔いを残したくないのでもう一度みんなでバスケットをしようというのでした。

音尾琢真作品 「神居のじいちゃん」

石狩川沿いの景勝地、旭川の神居古潭(かむいこたん)に住む高野勝次(夏八木勲)は、妻が川沿いの道で倒れて亡くなった時に駆け付けられなかったことがずっと心に引っかかていました。孫の由美(平田薫)は、そんな勝次の散歩に付いて行くと、たまたま自転車が壊れて困っていた木戸川和夫(森崎博之)と娘のひなた(大野百花)と出会います。不思議なことにひなたから妻が口にした言葉が出てきて、和夫はしだいに妻の残した想いを知ることになるのです。

戸次重幸作品 「部屋クリーン」

白黒の2Dアニメーションで、ゴミが散らかされた汚れた部屋が描かれています。そのアニメーションに不思議な扮装をした(戸次重幸)が実写合成で登場し、ゴミを巡ってのせめぎ合いをし始めます。勝負は片付けさんが勝ますが、きれいになったことで散らかしさんは体調を崩して苦しみだすのでした。

安田顕作品 「ヤスダッタ3D」

奇病により人が野生化したヤスダッタ(安田顕)の撮影にテレビ局が成功しました。房子(安田こずえ)はそれが夫であることに気がつきます。捜索隊のヤスダ隊長(安田顕)はヤスダッタの権威であるヤスダッタ教授(安田顕)を伴って、隊員(安田大サーカス)らと森に入りついにヤスダッタを捕えることに成功しました。房子は娘の靖子(安田唯乃)を伴って面会に向かうのです。

森崎博之作品 「AFTER」 

2058年。数十年ぶりにTEAM NACSが復活することになりました。メンバーはみんな年老いてよぼよぼになっていましたが、老人森崎を中心に昔演じた「FEVER」の再演決定に若さを取り戻していました。しかし、老人森崎は心臓を悪くして入院することになってしまいます。若い頃彼らが通い詰めたカリー軒の三代目店主になっていた福屋(大泉洋)は、老人森崎に頼まれて彼の意図した演出をメンバーに伝えることになります。

大泉作品では全員が登場し、チームの関係性がよく出ています。内容的には・・・まぁ、普通。まずは挨拶代わりというところでしょうか。音尾作品は、名優・夏八木勲が登場するだけで、完成度が急上昇しています。妻の想い出の秘密という深いテーマがありますが、なかなかの力作です。

戸次作品はとてもかわっている。アニメにのせる実写合成で、台詞も加工して基本的には何を言っているのかはわかりませんが、見ていればストーリーはわかります。まぁ、ハートフルな結末はよく考えられています。安田作品はまさに「天才安田」の面目躍如というもの。登場する俳優がみんな安田姓というのが面白いのですが、裸で森の中を徘徊するヤスダッタという謎の生命体とか、よくもまぁ思いついたものです。

最後は50年後のTEAM NACSのストーリー。30歳代なかばになった彼らが80歳代にどうなっているのかという興味深いストーリーですが、よぼよぼになってもチームとして仲間として芝居を続けたいというリーダー森崎の強い思いが詰まった作品です。

チームナックスのメンバーそれぞれの個性が垣間見える、なかなか面白い作品が揃いましたが、さすがに映像監督としては全員が素人みたいなものですから、当然、スタッフたちの力添えによるところが大きいでしょう。

TEAM NACSの作品としては箸休め的なものですが、このような作品の制作を経験してメンバー一人一人が成長したのかなと思うと興味深い。ファンなら一度は見ておきたいというところでしょうか。