実質的には武器商人向けの見本市である国際航空ショーが行われている最中に、デモ飛行で飛び立ったミラージュ(フランスのジェット戦闘機)が失踪します。緊急出動したマルチェリとセブは、民間機の真下で隠れて飛行していたミラージュを発見しますが、ミラージュから銃撃を受けます。マルチェリは、セブがロックオンされたため追跡中止命令を無視してミラージュを撃墜しました。
戻った二人は、特殊任務飛行隊長のべルトランと軍官僚の女性のコステから、ミラージュを盗まれたときに防衛体制が機能するかのテストだったことを聞かされます。しかし、そうであれば明らかにミラージュは自分たちに攻撃をしてきたことが説明できない。コストはもしかしたら、本来のパイロットがすり替わっていたかもしれない可能性を指摘しました。
ベルトランは、武器商人たちにミラージュの優秀性を証明するため、独断で他国の戦闘機との国境を越えた地点までの競争(キャノンボール・レース)を決めてしまいます。マルチェリとセブは、ベルトランが捏造した証拠によって軍を除隊させられ、レースに出場するパイロットとして参加することになります。
しかしレースは最初から何者かの妨害があり、彼らも空中給油を受けることができず、砂漠の無人基地に着陸せざるをえなくなります。着陸するとすぐさま武装集団に包囲され拘束されますが、何とか脱出します。その時、一緒に飛行していた1機だけは行方不明になっていました。
コステから近々パリでEUサミットが行われることを聞いたマルチェリとセブは、敵の目的がサミットであり何らかのアクションを起こしてくることを予想して出動します。案の定、パレードに花を添えるアクロバット部隊をサポートをする大型の給油機を狙って、行方不明のミラージュが急接近してくるのです。給油機が市街地上空で爆発したら、街は大惨事になるのです。
というような内容で、フランス空軍の全面協力で、CGいっさい無しの空中の飛行映像は大変緊張感があって見所満載です。戦闘機ファンの人は、これだけでも大満足だろうという仕上がりです。
ただドラマとしては・・・何だかよくわからない。ベルトランが悪役なんですが、最終的に何が本当の目的なのかが不明。アメリカ軍から研修で来たブロンドの美人パイロットが、実は敵側でいろいろやらかしてくれるんですが、重要な役のはずなのに登場シーンが少なすぎて、こちらも何だかよくわからない。
フランス映画というと美男美女とすぐに思ってしまうのですが、主人公二人と、一応ヒロイン的立場のコステが普通すぎる。できるだけリアリティを重視したのかもしれませんが、何だかなぁという感じです。結局、ジェット戦闘機がかっこいいというだけの映画と思えば腹も立ちません。
