2025年10月17日金曜日

どくせんじょう


驚きました。いやいや、何十年生きていても、こんなことも知らんかったというものがあるものです。

「どくせんじょう」というのは、一人欲しいままにできる場(状況、場面)という意味で、「一人」=「独」、「欲しいまま」=「擅」ということで漢字で書くと「独擅場」となります。

ところが、今、普通に同じ意味で使う言葉は「独壇場」で、読み方は「どくだんじょう」です。

独擅場 独壇場

パッと見ると同じじゃないかと思いやすいのですが、よく見ると・・・違います。

手へんと擅と土へんの壇という違いがあった。

独擅場(どくせんじょう)が、一人舞台を連想しやすかったため、舞台を意味する「壇」が誤って使われるようになって、独壇場(どくだんじょう)が普通に使われるようになったとのこと。

また、「擅」が当用漢字に含まれていないため、「壇」が代用されたことが間違いの始まりということもあったらしい。

ちなみに最終局面の事を「どたんば」と言いますが、こちらは漢字だと「土壇場」となり、本来は首を斬る刑場のこと。