昨日、現政権与党である自由民主党の総裁選挙が行われ、高市早苗氏が選出されました。
まず、最も注目される点は、初めての女性総裁ということ。それが意味するところは、群雄割拠する野党が一致団結することはなさそうですから、日本で初めての女性総理大臣が誕生することを意味しています。
女性の社会進出に対して、自分は特にマイナスの思考は持っていないつもりですので、女性総理大臣の誕生には特別な感慨はありません。政治の世界は能力至上主義だと思うので、魑魅魍魎が巣くう永田町をしっかりとまとめ上げて、すべての国民が納得できる政治運営をしてもらえるのなら、男女関係なく応援できます。
ただ、高市氏のこれまでの行動・発言などで一抹の不安を感じる方は多いだろうし、自分もその一人であることは否定できません。メディアを通じて伝わって来た高市氏のイメージは、必ずしも良いことばかりではありません。
そもそも自分は自由民主党が嫌い。派閥と称して実際はいくつもの政党の寄り合い所帯にもかかわらず、自分たちの利益のために手を握り、政治家のための政治を構築してきたのが自由民主党だと思えるし、その古い体質を具現化した最後のトップが故・安倍晋三氏だと思っています。
高市氏はおそらく自他ともに認める安倍氏の崇拝者。アベノミクスを継続しサナエノミクスと呼び、憲法の「戦争放棄」の削除、女性天皇反対、教育勅語の復活、選択的夫婦別姓反対、靖国神社参拝・・・などなど、どう考えても高市氏はかなり保守的思考の強い人物と思えます。
自民党は変われるのか?? ・・・・おそらく、党員・所属議員は最も変革できない人物をトップに選出したと思います。またそれを許す、自民党にすり寄る泡沫野党にも大きな責任があるのかもしれません。