
演奏家でも、ピアニストとして有名なアラウやアルゲリッチは南米の出身ですから、興味の対象を世界中に広げていくとENDLESS。
今日も今日とて、HMVで何か面白い(かつ安い)ものはないかなぁと探しているわけですが、以前より気になっていたのがヴィラ・ロボスという作曲家。
なんかマカロニ・ウェスタンの映画で敵役で出てきそうな名前。クラシックに分類はされているけど、さぞかし太陽降り注ぐ根明な音楽かしらんとは思っていましたが手は出す気になれずにいました。
最近、代表作のブラジル風バッハとショーロスの廉価な全集が登場したので、まぁだめもとでもということで購入してみました。
とにかく興味をひくのはブラジル風バッハというタイトル。バッハがリオのカーニバルにでも参加したら・・・って、そんなわけはない。確かにバッハ的な音階が聞こえてくる部分はありますがそれほどではなく、またやたらとラテン風というわけでもない。
比較的聞きやすい優雅な美しい旋律で、映画音楽にも使えそうな感じ。面白いのは1番から9番まであるのですが、ギター独奏あり、ピアノ独奏あり、コーラスありとバラエティに富んでいる構成が飽きさせない。これは、一緒に収録されているショーロス全集も同じ。
う~ん、おそるべしヴィラ・ロボス。この人はブラジルを代表する20世紀前半に活躍した作曲家で、とにかくすごい量の曲を遺しています。さすがに全部を制覇するというわけにはいきませんが、ある程度の代表作を聴いておくことはクラシック音楽ファンとしては、必須科目みたいなものかもしれません。