2009年7月13日月曜日

センター南 街の方向性

昨年の市営地下鉄グリーンラインの開通に関係して、港北ニュータウンは商業ビルが乱立し、戦国絵巻の街と化しているわけです。

センター北の方が、商業地区としては華やかな感じが強まったような気がして、「官公庁」が多いセンター南にクリニックをかまえる自分としては、ちょっと寂しい。

あえて言うなら、センター南は「丸の内」、センター北は「銀座」という感じでしょうか。センター南ではLAOXとJoshinという大きな電化製品の店が続けて撤退したというのが象徴的な感じですが、とにかくビルのテナントの入れ替わりは激しさを増してきました。

その結果としてなかなか人の流れを固定化できず、待ちとしての成熟はかなりお粗末な感じがぬぐえませんそんなセンター南ですが、クリニックのビルの裏手が昨年のホームセンターコーナンの進出でやっと勢いが出てきました。そして、最近の食品館あおばの開店で、さらにはずみがついた感じがします。開業した頃は、その道を歩いている人なんてまったくいなくて当たり前でしたが、いまでは土日には渋滞しているんですから驚きです。

派手なモダンな店でなく、生活に直結する業種が軒を並べたところが安定感につながりそうな気がします。うちのクリニックビル、自称センター南医療ヴィレッジも8月3日にいなば耳鼻科が開業して、ますます充実。外来診療が必要な科はだいたい揃い、1カ所で用がすむようになります。地域の生活と健康を守るストリートとして定着できることを期待しています。例えば原宿。ここも若者の街として、東京オリンピック以後に急速に発達を遂げた狭い地域ですが、建物の老朽化などから最近は新しいビルが増えているものの、基本となる建物はけっこう昔から続いています。

La Foret原宿などは、自分が高校生の時にできたので、もう30年間以上シンボル的にがんばっている。地域住民にはあまり縁のないことですが、街としてのイメージをしっかりと根付かせ成功した典型的な例と言えそうです。