今夜は、都筑区医師会と地域の中核病院の立場にある昭和大学横浜市北部病院との地域連携協議会。
主として開業医の集まりである医師会と勤務医である大学病院との間には、お互いの欠点を補い地域の医療の隙間を埋めていく協力関係が必要です。
どちらか一方だけでは、地域の医療を守っていくことは大変困難な仕事になります。このような協議会を続けることで、お互いが敵対するのではなく協力していく土台を整備していくことが、この取り巻く厳しい医療環境を双方が乗り越えていくことにつながっていきます。
しかし、実際に大きな病院を初めて受診する方の、6割が紹介状なしで受診しているということでした。そういう方にかかりつけ医として開業医を紹介しようと言っても、大多数の方が必要ないと断るのだそうです。
大病院の方が安心。いろいろな科に一度にかかれるなどが理由だそうです。ここで、開業医は患者さんを大病院が抱え込むと言って批判ばかりしていても始まりません。
開業医の力不足ということも、しっかりと考えないといけないと思います。
患者さんは、もともと大病院指向の方と、小回りのきく開業医指向の方に分かれるように思います。現状の保健医療システムではどちらにかかるかは自由であり、医療機関側も収益を生み出す紺本的に部分は同じですから、何かから完全に手を引くわけにはいかない。
そういうところも、昨今の医療問題の根底にあることは間違いない。勤務医の「激務」を軽減したいなら、診療所と病院の収益システムをある程度分けることが必要だと思います。
とにかく、開業医がもっと大病院と連携して、必要な医療をしっかりと提供できるような努力をしなければならないわけです。大病院も、開業医が信頼して患者さんを紹介できるようになってもらわないといけません。
結局は人間関係の一つであるので、お互いをよく知ると言うことに尽きるのかもしれません。