2009年7月10日金曜日

あすなろ海水魚館 道具集め Part 1

今日から、あすなろ水族館の話は、淡水魚館と海水魚館のふたつつに分けることにしました。まだ始めたばかりで、淡水魚飼育が簡単とは言えませんが、少なくとも海水魚飼育の方がはるかに神経を使うことは間違いないようです。

とにかく、カクレクマノミを飼育することを目的として始動したプロジェクト。自分の飼育の記録として、適時書いておきたいと思います。

さしあたって、道具集めからすべては始まる。淡水魚の時は、何がいるかもよくわかっていなかったので、ホームセンターで売っていた飼育セットを利用しました。

売り場の店員さんに教えてもらって、足りない物をいくつか追加して、帰ってからすぐにセット。1週間水をまわしたところで、魚を入れたわけです。どちらかというと、やっちゃってから知識を仕入れているようなもんです。

海水魚の飼育セットというものもいくつかありますが、再三書いてきたように大きな水槽がやりやすいことは承知していますが、なにしろ置く場所が限定されなかなか自由にできません。とにかく幅は45cmが一杯一杯なのです。なかなか思った通りのセットがみつからないので、バラバラに探していくことにしました。

そこで、選んだのがこれ。アートルノアールという商品名で、幅は45cm、高さ31cm、奥行きが中央で14cmという大変スリムな水槽。容積はだいたい18リットルで、道具や飾りを入れると実質的な水の料は15リットルくらいでしょうか。これは、カクレクマノミ2匹を入れるなら最低クラスの容量と言えます。

何も最初から、そんなに難しいことをしないでもと思いますが、何も好きこのんで選んでいるわけじゃない。水の料が少ないと魚の排泄物や餌の残りで水質の悪化が早いわけですから、逆にこまめに水換えをして管理しないといけないわけです。

実際は、なかなかこまめな管理はできないと思うので、そのかわり可能な限り強力な濾過などで少しでも水換えの手間を減らそうという、けっこう邪道な方法を考えているわけです。

まず物理濾過の主役は、水槽の右下側に置いてあるTetra Auto Power Filter AX-60です。これは60cmクラス水槽に対応する外部濾過器で、生物濾過も兼ね備えるすぐれものです。この容量の水槽に使うのは、かなりの贅沢ではないでしょうか。

それと水槽の中に何となく置いてあるのは、底面濾過器。底砂を通して生物濾過を行うのと、ついでに空気をブクブクさせることで、水中に酸素を補う効果が期待できます。少ない水で魚が酸欠になることを防ぐ目的です。

魚の排泄物などは毒性の強いアンモニアになり、硝酸塩が最後に出てきて貯まっていくわけで、これらの魚にとって有害な物質を除去していくことがバクテリアによる生物濾過です。そして、究極の水質浄化法である水換え。

海水魚の場合、さしあたって大事なのは水温と水の比重。水温の安定化は大変重要で、低ければヒーターで加温、暑ければクーラーで冷却。ヒーターはそんなに高くないのですが、クーラーは数万円以上するものばかりで、ちょっと手がでない。そこで、水槽の左下、今年出たばかりのTetra Cool Tower CR-3に目を付けました。

このシリーズは安価な方法である程度の冷却効果が得られるということで、大きな水槽では無理ですが、小さい水槽では強力な味方になってくれそうです。水面をファンで冷却するタイプは簡便で安価な方法ですが、とにかく水の蒸発がすさまじいので、こまめな管理ができないと宣言している自分には採用できません。

ちなみに水槽を置いている台は自作しました。これ、余っていた本棚の棚板です。つまりお金はかかっていません。こういうところは自作でOKとして、その分を強力水質管理器具に回しています。