2007年もひたすらライブ活動に勤しむボブ・ディラン。ツアー・バンドは「Modern Times」と同じ顔ぶれで、3月から10月まで、休む暇もなくアメリカとヨーロッパで演奏を続けていました。この年唯一のアルバムは10月に発売されたオールタイム・ベスト盤「DYLAN」です。
公式のベスト盤は、「Greatest Hits」第1集が1967年、第2集が1971年、そして第3集が1994年に登場しています。いずれも収録された曲の重複がないという良心的な選曲。そして未発表曲を詰め込んだ「Biograph」は1985年、コロムビア・レコードのアーティスト全体のシリーズとして「Essential」が2000年に発売されています(アメリカ以外の国の独自編集は除く)。
「DYLAN」はCD3枚組で、自らの名を冠するだけあって、この時点での決定版と言える内容です。さまざまなデジタル配信サービスが急速に拡大していた時期であり、各レコード会社は手持ちカタログのデジタル化に精を出していました。コロムビアも再びディランが世間の注目を集めているこのタイミングで、ディランの楽曲のデジタル・リマスターを行っていました。
ディランのことはこれまであまり聞いてこなかったというライトなファンに向けては「Best of the Best」のCD1枚組というのも用意され、日本ではさらに初回のみライブ音源4曲追加のCD2枚組という形態もありました。本命の3枚組は、特に新曲や未発表音源は含みませんが、布張りボックスという豪華な仕様で、オマケもついてマニアも手に入れたくなるところは商売上手です。いずれにせよ、純粋にディランの歴史を一望できる決定盤として必須のアイテムと言えます。
また同時に、40年前の「Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)」がマーク・ロンソンによって新しく現代風にリミックスされたものが配信され話題になりました。しかもこのニューバージョンのミュージック・ビデオが作られ、いかにもディランっぽい後姿の男性が登場し、これまでのディランの半生を一気に見せてしまうという興味深いものになっています。
11月にはドイツのケムニッツ美術館にて、初の本格的な個展「The Drawn Blank Series」を開催しました。1980年代から90年代にかけて、ツアーの合間に描いたスケッチをベースにした水彩画やアクリル画が展示され評判になりました。刊行された画集は、現在は大変なプレミアがついています。
そして、アメリカでは11月に公開されたのが映画・・・と、言っても安心してください。ディランは今回は出演していません。「I'm Not There」というタイトルで、クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェット、マーカス・カール・フランクリン、リチャード・ギア、ヒース・レジャー、ベン・ウィショーという6人の俳優が別々のディランを投影したエピソードを演じる「伝記」様のストーリー。
ディランは映画の制作を承認し楽曲の使用を認めただけで、基本的に関与はしていません。ただし、自分の本質を理解している映画だと評価しています。第64回ヴェネツィア国際映画祭にて審査員特別賞を受賞、特にブランシェットは多くの映画祭で受賞し、映画としての評判は上々でした。
日本でも公開はされていますが、架空の名前だったり実在の人物の名前が登場したり、時間があちこちに移動したりと、なかなか中身を理解するのは難しいこと請け合いです。確かにそれがディランらしいということなのかもしれません。
ディランは映画の制作を承認し楽曲の使用を認めただけで、基本的に関与はしていません。ただし、自分の本質を理解している映画だと評価しています。第64回ヴェネツィア国際映画祭にて審査員特別賞を受賞、特にブランシェットは多くの映画祭で受賞し、映画としての評判は上々でした。
日本でも公開はされていますが、架空の名前だったり実在の人物の名前が登場したり、時間があちこちに移動したりと、なかなか中身を理解するのは難しいこと請け合いです。確かにそれがディランらしいということなのかもしれません。
Song to Woody
Blowin' in the Wind
Masters of War
Don't Think Twice, It's All Right
A Hard Rain's a-Gonna Fall
The Times They Are a-Changin
All I Really Want to Do
My Back Pages
It Ain't Me, Babe
Subterranean Homesick Blues
Mr. Tambourine Man
Maggie's Farm
Like a Rolling Stone
It's All Over Now, Baby Blue
Positively 4th Street
Rainy Day Women #12 & 35
Just Like a Woman
Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)
All Along the Watchtower
You Ain't Goin' Nowhere
Lay Lady Lay
If Not for You
I Shall Be Released
Knockin' on Heaven's Door
On a Night Like This
Forever Young
Tangled Up in Blue
Simple Twist of Fate
Hurricane
Changing of the Guards
Gotta Serve Somebody
Precious Angel
The Groom's Still Waiting at the Altar
Jokerman
Dark Eyes
Blind Willie McTell
Brownsville Girl
Silvio
Ring Them Bells
Dignity
Everything Is Broken
Under the Red Sky
You're Gonna Quit Me
Blood in My Eyes
Not Dark Yet
Things Have Changed
Make You Feel My Love
High Water (For Charley Patton)
Po' Boy
Someday Baby
When the Deal Goes Down
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