2017年6月2日金曜日

巨大すぎる作曲家別ボックス

登山家がエベレストを目指すほど大袈裟なことではありませんけど、何かのすべてを揃えようと思うコレクション願望というのは、より高い山を制覇するほど達成感があることにちょっとだけ似ているようです。

それが音楽の場合、演奏家別のボックスというのは、時に現在進行形ですから、その演奏家が亡くならないと全てを収集することはできないし、また死後にいろいろと隠れていた音源が出てくるのでどこで完成するのかよくわからない。

例えば、ジャズですけど、マイルス・デイビスの場合・・・生前に登場した正規録音は当然完結しているし、ボックス化され簡単に手に入れることができます。ところが、死後20年くらいで登場したライブ音源を中心とした、生前には聞けなかったものが山ほど登場しました。

もちろん、その多くはいわゆる海賊盤の類ですから、真面目なコレクターは手を出さなくてもいい。しかし、正規盤として登場する未発表録音や、先に海賊版として世に出てしまったものが正規盤として発売されることがかなりあって、これらだけでも膨大な量です。

クラシック音楽の場合は、演奏家別という方法と、もう一つ作曲家別というコレクションがあります。どっちを中心にするかというのは悩むところなんですが、いわゆる巨匠と呼べるような作曲家何人かについては一通り持っていたくなるものです。

ただ、どうしても一人の演奏家がオーケストラ、室内楽、器楽曲、声楽曲などの多岐にわたる音楽を一人で演奏するなどということは無いわけで、どうしても寄せ集め感が生じてしまうのはしかたがないところ。

それでも、名門ドイツ・クラマフォンともなると、名だたる演奏家を抱えてきた歴史がありますから、全体の統一感もあるし、また一聴の価値のある名演奏を盛りだくさんに含めることができます。

廉価版レーベルからもこの手のボックスはでていますが、目玉になるものも少しはありますけど、安いだけで三流以下の演奏家によるものがかなり入ってきて、曲の事典的なものとしてはいいのですが、繰り返し聴きたくなるものはほとんどない気がします。

定番となる大作曲家というと、AクラスはJ.S.バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの三人でしょうか。A´クラスは、ヴィバルディ、ハイドン、シューベルト、シューマン、ショパン、リスト、ブラームス、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、ドビッシー、ラベル・・・・

もう後は好き好きですけど、特にAクラスの三人については各レコード会社からいろいろな巨大なボックスが出ています。安くていいなら1万円以下でCD100枚近いセットなんてのもざらにある。CD一枚100円もしないわけですから、これはもう内容についてはどうのこうの言ってはいけない。

ドイツ・クラマフォンも作曲家の生誕××年記念とか、没後××年記念というメモリアル・イヤーにいろいろなボックスを出してきました。

どうせ揃えるならこれらのボックスが、最上級の演奏が聴けて、当然個別に集めるよりかなり格安ですからねらい目になります。

実はその中で、特に欲しいと思っているのが、20年前に発売されたベートーヴェンのセット。その後再発売されていないので、実に手に入れにくい巨大なボックスです。

指揮者はカラヤン、アバド、ベーム、ガーディナー、器楽曲はポリーニ、ケンプ、バレンボイム、アルゲリッチ、クレメール、ムター、マイスキー、室内楽はアマデウス四重奏団、エマーソン四重奏団、歌手はフィッシャーディスカウ等々・・・・もうクラシック音楽界のスーパースターがてんこ盛りです。

ジャンル別に全20巻として登場したものなんですが、中古で探すと、コレクションとしては必要ですがあまり人気の無いものは今でもちょこちょこ結構な値段で登場しますが、フルセットは見つけたことが無い。

もっとも、大部分は個別にアルバムとして手に入れることは可能なんですが、やはり集大成されたボックスというものの付加価値も捨てがたい魅力がありますからね。とはいえ、仮に全セットだと、個別に買うより下手すると高価だろうと思います。

DGは去年はモーツァルトの新たな全集をだしていますから、その後の新しい名演奏も吟味してもらって、ベートーヴェン全集新装版としてそろそろ出してくれないかな・・・絶対買うと思いますけど。

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