2019年9月1日日曜日

K.Kondrashin / Scheherazade (1980)

普段の自分の嗜好のレパートリーとはだいぶかけ離れたタイトル。

とは言っても、実は「ロシア五人組」と呼ばれている、19世紀後半に注目された民族色を前面に出した作風で知られる作曲家の一人で、けっこう嫌いじゃない。近い所では、チャイコフスキーやドボルザークなどもいますしね。

ただし、五人組の一人リムスキー=コルサコフは、この「シェエラザード」が代表作とされ、これ以外は「熊蜂の飛行」を除いてあまり聴く機会が無い。たまたま、知人の奥さんがピアニストで、この曲の練習に駆り出されているという話を聞いて、そういえばうちにもあったなぁと思いだした。

しかも、そんなこととは知らなかったのですが、キリル・コンドラシン指揮、コンセルトヘボウ管弦楽団によるCDで、この曲の演奏としては名盤中の名盤とされているもの。

リムスキー=コルサコフは交響曲を3曲作っていますが、実は第4番という位置づけで作ったのが「シェエラザード」です。シンドバットやアラジンで有名な「千夜一夜物語」を題材にしたもので、各楽章にそれらしい副題がついている。

第1楽章 海とシンドバッドの船
第2楽章 カランダール王子の物語
第3楽章 若い王子と王女
第4楽章 バグダッドの祭り、海、船は青銅の騎士のある岩で難破

カラフルなオーケスレーションと、ところどころに散りばめられる楽器の独奏を、エキゾチックな雰囲気の中で楽しめる曲です。

それにしても、オケの代わりにピアノで伴奏つけるというのは・・・大変だろうなとも思いますし、それができるというのはピアニストとしてかなり実力があるということですね。