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2019年9月13日金曜日

Leonard Berstein / Marhler Complete Symphonies (DG)

もう今から50年も前に、初めてクラシック音楽を聴き始め、ロックからジャズに嗜好は写っても、細々とつづけてきましたが、本気で聴いているのはこの10数年の事。

もともと大人数のオーケストラは得意ではなく、器楽曲や室内楽が中心でした。それなのに、ついにマーラーに手を出してしまたったわけですが・・・

しつこいくらいに交響曲は不得意と言ってきたんだから、せいぜいモーツァルトやベートーヴェンの古典で止めておけばよかったんですが、だいたい交響曲好きな人が語りたがるのはブルックナーかマーラーらしい。

だったら、映画でおなじみだったマーラーの方が入りやすいかなと思ったのが運の尽き。

今までのマーラーのイメージはというと、長くて、難解で聴き疲れる音楽というところ。実際に、少し本気を出して聴いてみると・・・やっぱり、長い。終わりそうになってもなかなか終わらない。たくさんの歌心のあるメロディが出てくるんですが、それらの繋がりがよくわからない。

結果として、疲れる音楽だなぁという印象。

こんな風に書くと、マーラー党からは「この素人め」と、一斉攻撃を受けそうですが、マーラー初心者はだいたい同じ感想を抱くようです。ですから、音しかないCDだと、たぶん1曲90分もとても聴き続けていられない。

その点、ビデオはいい。指揮者の表情、手ぶり、そしてそれに反応するオケの面々が次から次へと映って、なんとか飽きずに見ていられます。見たのはアバドのルツェルン音楽祭のシリーズですが、本当に楽しそうに指揮をしているアバドが嬉しい。

そこで、今でこそ全集を録音した方はたくさんいますが、初期のマーラー人気の火付け役になったのがレナード・バーンスタインだろうと思います。

1986年から1990年にかけてコンセルトヘボウ、ニューヨークフィル、ウィーンフィルなどとバラバラにデジタルによるライブ収録を中心に、アナログ時代のものも集めて網羅されたバーンスタインにとって2回目の全集ボックスは、今では古典的名盤と言えそうです。

たぶん小学生の時に最初に買ったレコードはベームの第九、おそらくその次がバーンスタインのラプソディ・イン・ブルーだったんじゃないかと。バーンスタインはとても、馴染みがあるので、けっこうマーラーに慣れてきたら我慢して聴けそうな気がします。