ビッグ・ピンクでのセッションが終了すると、Hwaksはグループ名をThe Bandsに変更し、1968年7月にボブ・ディランとのセッションから生まれた曲を集めたデヴュー・アルバム「Music from Big Pink」を発表し高い評価を受け、世間を席巻していたサイケデリック調に一石を投じました。
ディランはというと、同じ時期に地元ともいえるウッドストックで大々的に開催された歴史に残るフェスティバルへの出演依頼は断って、1969年8月に人気がでてきたThe Bandと久しぶりにイギリスの第2回ワイト島音楽祭 (Isle of Wight Festival 1969)に出演しました。ナッシュビルでカントリー・ミュージックに浸りまくっていたディランが、久しぶりThe Bandとの共演で3年ぶりのまとまったライブを行うということで、ファンの期待は否が応にも高まります。
しかし、ナッシュビルで鍛えたつんつるてんの声による歌い方に観客は不満だったようで、全17曲、約1時間の短いステージも不評を買いました。現在では「The Bootleg Series Vol.10 Another Self Portrait」に、ステージが丸ごと収められています。
途中で4曲のディラン一人のアコースティック・パートを含みますが、確かに以前より角が取れ過ぎてぼやけた楽曲もありますが、逆に丸くなってより音楽的になったものあり、全体を通しては(ベストではありませんが)悪くはない演奏だと思います。そう感じる要因としては、The Bandの面々の成長が大きいかもしれません。
さて、次のアルバムのタイトルは「自画像」です。「Blonde on Blonde」以来のLPレコード2枚組として1970年6月にリリースされました。タイトル通りでボブ・ディラン自ら5分間で描いたという自画像が、どーんとジャケット表に採用された、それはそれでインパクトがあるアルバムです。これを上手いと思うかどうかは個人の主観によりますが、アルバムとしてはありかと思います。
内容は1969年前半のナッシュビルでのセッションで収録された物、そしてワイト島のライブから4曲、さらに年が明けて、1970年3月を中心にニューヨークで行われたセッションで生まれたものが、順不同で配置されるというものでした。
ニューヨークに戻って、ディランらしい声に戻りつつあるものの、ナッシュビルのつんつるてん声もばらばらに出てきて、さらにライブありというてんでんバラバラの構成は、意図的に一貫性を無くしたものでしたが、批評家からは不評を買ってしまいます。ニューヨークでは、初めて女声コーラスやストリングスを導入し、編曲と言う点にも気を回したことは特筆すべきポイントです。
これまでにも、しばしばアルバムの冒頭1曲目で聞く者を驚かすことをしてきたディランですが、ここでもいきなりほとんど女声コーラスだけで「陽にあたって疲れた馬にはどうやって乗ればいいのでしょうか」という歌詞を3分間ひたすら繰り返します。そこからはトラディショナルや他人の曲が続き、やっとオリジナル曲になったと思ったら、ブギウギのリズムに乗せた歌無し演奏のみ。
CD2枚目には、何とジャズのスタンダードでもある「ブルー・ムーン」がプレスリーばりの歌声で登場したのには驚いた。さらに驚くのはサイモン&ガーファンクルのヒット曲「ボクサー」を自らのつんつるてん声とダミ声でセルフ・デュエットしてしまうという・・・よく言えば「遊び心」に富んだ構成です。
後年、ディラン自身が語っていることはどこまで本心なのかよくわからないことが多いのですが、このアルバムは端的に言うと世間に対して「あかんべー」をしたかったということらしい。
内容は1969年前半のナッシュビルでのセッションで収録された物、そしてワイト島のライブから4曲、さらに年が明けて、1970年3月を中心にニューヨークで行われたセッションで生まれたものが、順不同で配置されるというものでした。
ニューヨークに戻って、ディランらしい声に戻りつつあるものの、ナッシュビルのつんつるてん声もばらばらに出てきて、さらにライブありというてんでんバラバラの構成は、意図的に一貫性を無くしたものでしたが、批評家からは不評を買ってしまいます。ニューヨークでは、初めて女声コーラスやストリングスを導入し、編曲と言う点にも気を回したことは特筆すべきポイントです。
これまでにも、しばしばアルバムの冒頭1曲目で聞く者を驚かすことをしてきたディランですが、ここでもいきなりほとんど女声コーラスだけで「陽にあたって疲れた馬にはどうやって乗ればいいのでしょうか」という歌詞を3分間ひたすら繰り返します。そこからはトラディショナルや他人の曲が続き、やっとオリジナル曲になったと思ったら、ブギウギのリズムに乗せた歌無し演奏のみ。
CD2枚目には、何とジャズのスタンダードでもある「ブルー・ムーン」がプレスリーばりの歌声で登場したのには驚いた。さらに驚くのはサイモン&ガーファンクルのヒット曲「ボクサー」を自らのつんつるてん声とダミ声でセルフ・デュエットしてしまうという・・・よく言えば「遊び心」に富んだ構成です。
後年、ディラン自身が語っていることはどこまで本心なのかよくわからないことが多いのですが、このアルバムは端的に言うと世間に対して「あかんべー」をしたかったということらしい。
All the Tired Horses*
Alberta #1
I Forgot More Than You'll Ever Know
Days of '49
Early Mornin' Rain
In Search of Little Sadie
Let It Be Me
Little Sadie
Woogie Boogie*
Belle Isle
Living the Blues*
Like a Rolling Stone* (live)
Copper Kettle
Gotta Travel On
Blue Moon
The Boxer" Paul Simon
The Mighty Quinn (Quinn the Eskimo)* (live)
Take Me as I Am (Or Let Me Go)
Take a Message to Mary
It Hurts Me Too
Minstrel Boy* (live)
She Belongs to Me* (live)
Wigwam*
Alberta #2
* written by Bob Dylan
Bob Dylan ( vo, g, harmonica, keyboards)
Norman Blake (g), Kenneth A. Buttrey (ds), Fred Carter Jr. (g)
Charlie Daniels (g), Pete Drake (steel g), Doug Kershaw (vn)
Charlie McCoy (b), Robert S. Wilson (p)
April 24, 26 & May 3, 1969, Nashville
Rick Danko (b), Levon Helm (ds), Garth Hudson (key)
Rick Danko (b), Levon Helm (ds), Garth Hudson (key)
Richard Manuel (p), Robbie Robertson (g)
Aug 31, 1969, Isle of Wight Festival
David Bromberg (g, Dobro, b), Emanuel Green (vn)
Al Kooper (key, g), Hilda Harris (vo), Albertine Robinson (vo)
Alvin Rogers (ds), Maeretha Stewart (vo), Stu Woods (b)
March 3–5, 1970, NYC
☆☆☆☆・・・・・・














