2012年12月19日水曜日

強力・協力

年末ムードが少しずつ高まっていますが、自分の場合はまだまだ気分が向かっていません。って言うか、毎日がアップアップ。寒さか増してから、患者さんの数はむしろ少なめ。それほど忙しいわけではないのですが、最近比較的ヘヴィな患者さんが多い。

開業医というのは、日常的によくある病気を扱い、病院に比べて診断や治療で難しいことはあまりないだろうと思いがち。まぁ、確かにそうなんですけど、時代は数年前に比べてだんだん変わってきている部分もありそうです。

大きな病院は、この数年で紹介状を持ってくる患者さん以外は診療しないという形態をとることが多くなってきました。これは、病院が病院として機能するために、クリニックでみれる患者さんを抱え込まないようにして勤務医の負担を軽減しようということ。

まずはクリニックを受診、そこで振り分けをして重症の度合いによって病院へ紹介されるという形は、単純に考えて当たり前のこと。自分も大学病院時代に経験しましたが、外来診療のかなりの患者さんは湿布をだすだけで、昼休みがほとんどなくそのまま午後は手術室に駆け込んだりすることが多々ありました。

その分、開業医の負担が増えることになるわけですが、開業医は経済的に潤っているんだからそのくらい文句を言うなというところでしょぅか。まぁ、確かに勤務医に対して所得が多いことは否定しませんが、一人の開業医のクリニックを経営するために払っている労力の絶対量からすると、その差はほとんど感じられません。

こういうことを書くと、自分で好きでやっているんだろうと言われそうですが、確かにそうです。ですから、経済的な見返りとかを期待するわけではありません。その分、開業医もより勉強をして、少なくとも初期医療の充実をはかるだけです。

特に関節リウマチを専門にして日常診療をしていると、基本的に外来で完結できる病気ですから、より深いところまで開業医レベルでの解決が求められます。結局、今後も病院や近隣のクリニックとの連携協力を強めて行って、患者さんの流れをよりスムースにすることが大切と思います。