2026年2月10日火曜日

SEKAI NO OWARI / ARENA TOUR 2013「ENTERTAINMENT」in 国立代々木第一体育館 (2013)

SEKAI NO OWARIのメジャー・デヴューは、2011年8月17日の「INORI」です。そして、初のメジャーでのオリジナル・アルバム「ENTERTAINMENT」の発売は2012年7月18日です。この日付が大事。

2010年のクリスマスにCC lemonホールでライブを行った彼らの次のライブは、2011年11月22日の1日だけ開催されたもので、場所は・・・何と! 日本武道館!! です。この時点では、インディーズのアルバム1枚とシングル2枚、そしてメジャー・デヴューしたシングルが1枚しか発表されていません。

自ら「こんな長いライブは初めて」というように、これほど実績が無いアーティストが武道館でライブを行うと言うのは、前代未聞のことだったのではないでしょうか。しかし、山寺宏一が声を担当したロボットがライブの前後に登場してMCを行うところは、すでに後年の彼らの独特のファンタジックなステージの片鱗を見せてくれます。

ステージ構成全体は、まだまだ素人っぽいところが多々ありますが、成長していく彼らを知る上では貴重な映像になっています。武道館のステージは発売はされていませんが、アルバム「ENTERTAINMENT」の初回限定盤付属のDVDにフル・コンサートが収録され見ることができます。

2012年は、「ENTERTAINMENT」の発売に合わせて、初めての大規模な全国ツアーが行われました。5月はライブハウス(各地のZepp)を巡るツアー、7月から10月は全国25か所で行われたホール・ツアー、そして締めとなったのが、大阪・名古屋・東京で2013年1~2月に行われたアリーナ・ツアーでした。

このツアーの千秋楽、国立代々木競技場第1体育館の様子がDVDとして発売されています。彼らのステージでは定番となるアニメーションが初めて取り入れられ、レーザー光線や吹きあがる炎、観客に演出と連動して光る腕輪を装着してもらうなどの演出面も工夫も導入したことで、ステージのエンターテイメント性が格段と上がりました。

特に、アニメから飛び出したようなDJ LOVEが、ワイヤー吊るされて客席の上で空中歩行するのは楽しめます。演奏面では、ステージ横並びだけでなく、アリーナ席中央にセンターステージを用意して、そこでも数曲演奏していています。

すでにオープニング曲として定番化した「スターライトファンタジー」、「虹色の戦争」、「天使の悪魔」、「ファンタジー」の4連発は、否が応にも観客を一気に彼らの世界へと引きづり込む力があります。そこからのアルバム収録曲を余すことなく披露して、アンコールでは「Fight Music」、このライブの後に発売されるシングル「RPG」、そして再びインディーズ時代からの定番「インスタントラジオ」で締めるというわかりやすい構成です。

後に見られる壮大なテーマパークのようなステージではありませんが、少なくとも他のバンドのステージとはちょっと違うというところが初めて見れるライブです。音楽ですから、メロディと歌詞は重要ですが、SEKAI NO OWARIのアイデンティティは視覚的にも彼ら独自の世界観も楽しんでもらうということを、初めて知らしめたステージだと思います。ただ、MCは相変わらず下手くそ。ここら辺がまだまだアマチュア臭さを感じてしまいます。