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2007年7月17日火曜日

Jeff Beck / Blow by Blow

世に言う三大ロック・ギタリスト、クラプトン・ベック・ペイジ。

音楽として一番好きなのは今でもクラプトンですが、ギタリストとしてはジェフ・ベックに憧れます。わが道をいく風のアルバム作りで、今でもがんばっていますが、正直いって1975年に発表された「ブロウ・バイ・ブロウ」がギタリストとしてのピークだったのかもしれません。

最初に聞いたのが中学2年の頃で、いわゆる第2期ジェフ・ベック・グループの「ラフ&レディ」。ストレートなハードロックにはまりつつあった少年には、やたらと黒人っぽい音楽に聞こえた。マックス・ミドルトンのピアノが新鮮で、からみつくベックのギターに夢中になったものです。

アメリカン・ハードロックのカクタスと合体したBBAもよかったが、あっという間に解散。今頃ベックはどうしているのやら、と思っていたところに出たのが「ブロウ・バイ・ブロウ」でした。

もうボーカルはいらない、俺のギターだけ聞いてくれ的な論評がいろいろ出ましたし、哀しみの恋人たち(なんという邦題)は泣きのギター曲のスタンダードとしての地位を確立しました。とにかくトータル・アルバムとしての構成のすばらしさはプロデューサのジョージ・マーティンの仕事。

しかし、その後はどうでしょうか。ギター一本で勝負状態が続いており、次第にバックは打ち込み、ライブは最小人数でという感じで、音楽を聴くというより、ベックのギターを見るという感じでしょうか。でもクラプトンじゃないから、ベックはこれでいいのかも。