2007年7月28日土曜日

セカンド・オピニオン

セカンド・オピニオン ( secomd opinion ) 、つまり別の医者に診断・治療などの意見を求めることは、現在の医療環境の中では大変意味のあることです。昨年の診療報酬改定で5000円(3割り負担で1500円)の高い値段設定でセカンドオピニオンを希望する患者さんへの資料を渡す値段が設定されました。うちでも、主としてリウマチがらみでそういう目的の患者さんが何人かいらっしゃいましたが、K先生のいうように、実際に資料を持ってきた方はいません。
発信元の医者の中に、セカンドオピニオンを勧める意思が、いぜんとして希薄なのでしょうか。自分は自信をもって医療をしているつもりですが、医学に100点満点の答えは存在しないと考えていますので、いろいろな意見を聞くことは大変重要だと感じています。患者さんも医者に、「他のところで意見を聞きたい」とは言いにくいのだと思います。その結果、資料を持参しないで受診する方が増えるのだと思います。また、診療報酬も資料を作る側にのみ設定されていて、相談を受けた側は診察料しかなく、通常相談にきた場合にはかなりの時間を割くことになり通常の診療をむしろ圧迫します。
やはり、いつでも患者さんが話しやすい雰囲気と時間を提供することが、医者に求められているのだと思います。しかし世界でもっとも低レベルの医療費をさらに引き下げることにやっきになっている政治家の方には、そこのところはわかってもらえないのでしょうね・・・