2016年11月16日水曜日

Super Moon +1

Nikon D750 1/640 f10 500mm ISO640 trimming

月に代わってお仕置きした(どうやって?)成果なのか、昨夜は初めは薄雲でもやっていた夜空でしたが、真夜中からは完全に晴天になり、満月よりも月齢1日過ぎた(+1)見事な月が見れました。

さすがに明るい。地球から遠い時の満月と比べると、明るさは30%増しということらしいですが、文字の大きめの本なら読めるかもというくらいです。

満月の写真を撮りたい場合は、カメラの設定は定番があって、ISO感度は800、F値は8、そしてシャッター速度は1/800という8並びと覚えやすい。

さすがに今回は、そのままでは明るすぎて白っぽくなってしまいます。いろいろ試してみましたが、いずれも暗くなる方へ少しずついじった写真が見やすいという結果でした。

そして、実は今回のスーパームーンを見越して新兵器を用意していたんですが・・・いやいや、新しいレンズじゃありません。テレコンバータ、略してテレコンです。

今、手元にある超望遠のレンズは、SIGMA 50-500mm f4.5-6.3 APO OS HSM というものですが、これに装着して焦点距離を2倍にできる道具です。これを使うと、焦点距離は最長1000mmになるわけで、もう遠いものについては鬼に金棒状態です。

値段も中古で2万円しないので、まぁ比較的喜楽に買える。だって、1000mmのレンズをはなから買ったら、下手したら値段は三桁になってしまいます。

昨日の写真は実は1000mmの焦点距離で撮影し、トリミングしていないものなんです。雲が出ていて、元からぼやっとしているのでわからなかったのですが、改めてくっきりした晴天の夜空で撮影してみると・・・

やはり、安易に超々望遠を手に入れようというのは甘い考えでした。今日の写真は、500mmの焦点距離でトリミングしていますが、圧倒的にこっちの方がいい。

Nikon D750 1/640 f13 1000mm ISO640 trimming

一見、よく撮れているようにも見えますが、上と比べると細部の精細さは歴然としています。確かにトリミングの必要が無いくらい、大きく画面の中に月が入ってくるというだけの結果でした。

何故かというと、テレコンを使用すると、AFが効かなくなるんです。マニュアルでピントを合わす必要が出てきます。これが難しい・・・というのは、自分の場合三脚というものを使用しません。あくまでも手持ちにこだわる・・・って、聞こえはいいですけど、ふだんそこまでして撮影する対象があまりにありません。

まあ、それだけ今のカメラ本体のAFの力が凄いということなんだと思います。もっとも、近眼で乱視で老眼ともなると、ファインダーで見ている像があてにならないということかもしれません。

結論、フルサイズの一眼レフで手持ちの限界は500mm。天体望遠鏡を使うわけでないなら、これ以上の月の写真を望まないこと。以上です。