2011年11月14日月曜日

ダヴィンチ展 @ イギリス

うちのクリニックには、あちこちに自分の趣味に関するものが飾ってあったりします。医療とは関係ないもので、どうでもいいものばかりで、人によっては変なクリニックと思っているかもしれません。

待合室には、昔使ったルアーが飾ってあります。見る人が見ればMegabassの精巧なルアーで、ちょっと垂涎の品だったりする。トイレには、今はスーラの絵のコピーを飾っています。印象派の点描画法の名作だったりするわけです。

こういうのは、患者さんとのコミニュケーションをとる役に立つわけで、これらをきっかけに話が弾むと提供できる医療は同じでも、ちょっとレベルが自然と上がったりするわけです。

診察室には、ビートルズの''Let It Be''のシングル・レコード(17cm 45rpm)があることは以前にも書きましたが、今日はレオナルド・ダヴィンチの話で患者さんと盛り上がったりしました。

ダヴィンチはそのマルチタレントで、自分が憧れる、最も尊敬する歴史上の人物。診察室には、「受胎告知」のコピーとか、ダヴィンチ作品集の大型本とか並んでいたりします。

その患者さんは、絵画を見て歩くのが趣味だそうで、イギリスのNational Gallaryでダヴィンチ展があるという話をおしえてくれました。ルーブルから取り寄せて2枚ある「岩窟の聖母」がそろって展示されたり、バチカンから「ヒエロニムス」が来たりと、そりゃもうダヴィンチを知っていれば居ても立ってもいられないセレクトなのです。

4日も休みがあれば見て来れますよと言われましたが、もちろんさすがにイギリスまでちょっと行って来るというわけにはいきません。残念ですが、今回はあきらめなければなりません。

そんなところで、患者さんとの情報交換みたいなところが、初めてお会いする人との距離を縮めることに大変効果的なのです。