2011年11月5日土曜日

関節リウマチフォーラム

11月だというのに暖かな日が続きます。日曜日は天気が崩れるようなので、一雨ごとに涼しさも増していくのかもしれません。

ちょっと過去ネタになってしまいますが、先週は自分たちの勉強会から発展した第3回の田園都市リウマチフォーラムを行いました。

今回は腎臓内科の先生から、腎障害についての話を聞かせていただきました。一見関係ないようですが、実はリウマチ診療では重要なテーマの一つ。

抗リウマチ薬の副作用による腎障害は、いつでも注意しておかないといけません。また、合併症のアミロイドーシス、さらに膠原病という大きなくくりではループス腎炎など、腎臓の問題は無視できない部分です。

ところが専門性も高いので、自分たちリウマチ医もなかなか十分な知識があるとはいえません。今回の講演で、もう一度教科書を読むとっかかりが少し見えたのは収穫でした。

このフォーラムも立ち上げてからまだそれほど時間がたっているわけではありませんが、会としての発展は思ったより早い。これは、それだけ今必要とされている部分があるということなんでしょうか。

医者同士の勉強会である本丸は、次回は2月に企画中。日頃の診療に役立つ実践的な勉強が出来るようにと考えています。

来年1月22日には、青葉区公会堂で一般の方々向けの講演会を行う予定です。これは、リウマチが心配な方、すでにリウマチの治療をされている方にもリウマチの知識の整理をしていただくのに意味のある会になると思います。

さらに、大学病院との病診連携をスムースに行うための協議会?も始まる予定で、より患者さんの利便性の向上に向けて進んでいくと思います。

リウマチという病気が関節だけではなく、全身に関係した病気である以上、なかなか一人の医者だけでは総合的な診療を行うことは大変です。今後、ますます診診療連携・病診連携の流れを充実させて、効果的なネットワーク作りが必要になっていくでしょう。

田園都市リウマチフォーラムも、そういうネットワークの理想的なモデルとなれれば嬉しいですね。今後も力を抜かずにやっていきたいと思います。