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2012年4月4日水曜日

ハイブリッド運転技術

普通のガソリン自動車は、アクセルを踏めばガソリンがエンジンに流れ込んでタイヤがまわって進んでいきますよね。エンジンの回転数をあげるとガソリンを消費するので、あまり回転数を上げずに効率的に走ることがエコロジー。

ですから、スタート時にはアクセルを少しずつ踏んで、20キロ/時くらいのスピードまではゆっくりゆっくり。その後も一定の回転数をキープするようにして、おおきな変動が起こらないようにすることが大切です。

ハイブリッドカーというのは、ちょっと違う。トヨタのシステムでは、同じようにもたもた走っていくと、確かにモーター走行でガソリンを使用しません。PHVシステムならいざしらず、普通のハイブリッドでは、数分程度でモーター用のバッテリーの電気はそこをついてしまいます。

当然、そこからはエンジンがかかりっぱなし。どんどんガソリンを消費して、普通の車と同じになってしまいます。ハイブリッドカーの一番の特徴は燃費の良さですから、自ずとその特徴を生かすための新しい運転技術・・・つまりアクセルワークが必要になってくるわけです。

まずアクセルはある程度しっかり踏み込んで、それなりのスピードに乗るまではエンジンを使う。でもそこからが違います。アクセルをいったん離すと、EVモードに自動でスイッチしますから、エンジンが停止します。

必要なスピードを維持するように、アクセルを軽く踏むとモーター走行で流れをキープするのですが、アクセルを踏みっぱなしだと、またあっという間にバッタリーは空になりますので、ちょこちょこと踏んだり離したりを繰り返します。

アクセルを離したときは、回生機構によりバッテリーの充電が起こります。つまり、バッテリーは使うことより、いかに充電するかが重要と言うことです。最も効果的な充電はブレーキを踏んだときですから、走っていて停止すると予想したときはちょっと早めからブレーキを踏み出すことが大切。

つまり、通常のガソリン車のようなエコ運転をハイブリッドカーで実践すると、より馬力の少ないモーター走行によるもたついた走行になり後続車へも迷惑をかける、そしてバッテリーをすぐに消費して燃費も伸びなくなると言うことです。

と、まぁ、理屈だけ考えるとどれだけでも燃費が伸びそうな話ですが、実際はそうも簡単にはいきません。とにかくいろいろな条件によって、どうにでも変わっていくわけで、それなりに目指す燃費をだせるようになるには、そうとう練習が必要なようです。