チォワ、チョワ~。
・・・って、仙人みたいなおじいさんが出てくるコマーシャルやってますが、韓国語で「好き」ってことらしい。どうも、よくわからないCMなんで、最初はなんのこっちゃと思っていました。
コマーシャルは基本は、何かの商品を売るために大衆に周知するというのが目的。
昔は、ストレートに商品名を出すものが主流でした。そのうちキャッチフレーズというものができた。キャッチするのは消費者の心。消費者が思わず買いたくなるような、記憶に残るインパクトのある言葉が考えられるようになりました。
そういう表現を「キャッチャーな~」と言うようになりましたし、フレーズはいつの間にか「コピー」(業界用語?)と言われています。
自分の記憶にある、そのまま商品名を使った名コピーの元祖としては藤田まことの「こんなに俺が強いのも、当たり前田のクラッカー」が最初に思い浮かびます。
さらに名作と言えるのは、判淳三郎の「何である? アイデアル」とか三船敏郎の「男は黙ってサッポロビール」などでしょうか。
キャッチャーなコピーというのは、どうも糸井重里あたりから始まったんでしょうか。特徴はイメージ戦略です。商品名をダイレクトに使わず、その商品から連想させるインパクトのある文、あるいは逆にその文から商品を自然と思い出すような作りになっている。
宮崎美子のカメラCM、「今の君はピカピカに光って」というのは、ずいぶんと有名でした。PARCOの宣伝に使っていた「おいしい生活」というのも、新しい生活スタイルをシンプルに提唱した名作ではないかと思います。
最近のCMはどういう方向に向かっているのでしょうか。何となく混沌としていて、いろいろなパターンがとっちらかっているような気がします。ある程度芸術的なところまで進化したCMでしたが(繰り返し見たくなる)、またかけ捨ての宣伝レベルに戻ってしまったのでしょうか。
最近のものでは、自分が興味を持つ商品に関係するということもありますが、トヨタ自動車の実写版ドラえもんシリーズはよく出来ていると思います。
若者(ドラえもん世代)の自動車離れと言われている現状をなんとかしようということで、「免許をとろう」というコピーを中心に展開。続きも思わず期待してしまいます。
そして、身近なところで一つ感心したコピーを紹介しておきます。それは近くの松井クリニック(Dr.M)のもので、「きれいなママでずっといたい」というもの。ターゲットとしての若いお母さんの「ママ」を中心に、ずーっと美しい状態を続ける全世代の女性にも向けたコピーになっています。
うちも、なんかコピーを考えようかな。「節々のいたみはあすなろへ」、「骨の健康生活あすなろ」・・・いやいやどうもいまいちでんな。