新年度です(キッパリ!!)。
毎日、「年度末です」「新年度2日目です」「新年度になって、早い物で1週間」とか書いていくと、いつまででも続いてしまうわけですが、今日はまぎれもなく季節の区切りの1日であるわけです。
昨年の今日は、大震災からまだ3週間。とてもそれどころではなく、世の中のほぼすべての予定されていたことが流されてしまいました。
今年は、ぼつぼつエイプリルフールのジョークもネットに登場し、だいぶ例年の様相が戻っています。新しい学校に入学する人、新しい仕事を始める人、その他何かが始まる日というのは少なくとも前向きなもの。
自分の場合、特別に新しく始める物はありませんが、気持ちだけはリフレッシュしていきたいものです。
先月はこの日に向けての準備で、ばたばたし通しでけっこう疲れる1ヶ月でした。クリニックのスタッフの一人がステップアップで退職し、新しいスタッフ探しから始まりましたが、実は求人をだした初日にネットの応募のトラブルがあって、もう本当に気が遠くなりそうでした。
そして電子カルテパソコンの入れ替え準備、その入れ替え後のトラブル。さらに今日からの診療報酬改定に伴うメンテナンスでもトラブルがあり、結局ぎりぎりのタイミングで手作業で入れ替え。
電子カルテ自体が悪いわけではないのですが、問題はリモートでの作業にあるようで、このあたりは今後の不安を残しています。
今回の診療報酬改定では、うちのクリニックでは大きな変更は処方箋くらいでした。国の医療費抑制政策としてジェネリック医薬品の使用が、ほとんど半強制的に遂行されています。ただ、いろいろな問題があって、処方する側もなかなか積極的になりにくいところがありました。
その一つが薬品名。今まで習慣的に薬品名はその商品名を処方箋に記載していましたが、どこかの薬局でジェネリックに変更されていると、それが何の薬調べたりする手間がどんどん増える。別の薬局では、そのジェネリックの在庫がなく、別のものを提供したりと混乱に拍車をかけていました。
今日からは、薬の一般名での処方が推奨されることになりました。今まで「ロキソニン」とかけばよかったのが、「ロキソプロフェンナトリウム 60mg」というように処方箋に記載することになります。これなどは、まだ何の薬の一般名か想像しやすいのでいいのですが、中には一般名にすると一体何の薬だっけ? というようなものが多い。
電子カルテでは、従来通り商品名を選択して、実際に印刷する処方箋は自動的に一般名になるようになっていますが、これは事前にカルテメーカーが厚労省に可否の確認を取った上での仕様。ところが3月末になって、カルテの記載内容と、処方内容が一言一句違っていてはいけないと厚労省が言い出したようで、カルテメーカーも途方に暮れているようです。
まあ、一般名で出せば、いろいろあるジェネリックのどれを出されても困らないので一歩前進ですが、それらを間違えないように修正していく手間は全部こっちにありますから、明日からが大変です。
あと、ジェネリックによって微妙に適応病名が違っているケースがけっこうあるので、保険の審査機関は適応外処方として査定(診療報酬を支払わないこと)しないように、くれぐれもお願いしたい物です。
おっと、またぼやき気味になってしまいました。新年度が始まったばかりですから、とにかく心機一転、ポジティブ思考でがんばりたいものです。