開業医が集まって始めた関節リウマチについての勉強会が、しだいに会としての体裁が整ってきて、今回で5回目。思えば、わずか数年会の間のことですが、ずいぶんと大きく成長したものだと思います。
今夜は、東京医科歯科大学教授の針谷先生をお招きしての講演会でした。女子医科大学で一緒に働かせていただいた・・・というのもおこがましいくらい、今や日本の関節リウマチ治療を牽引する一人として高名な先生です。
これから登場するであろう、新しい新薬の話については、もう目を丸くするばかりでした。患者さんにとっては、戦う武器がどんどん登場してくるわけですからWELCOMEな話。一方、われわれ医者からすると、もう目がまわりそうな状況です。
さらに現在リウマチ診療でよく言われていることがらについての、疑問点を提起していただきました。物事には、いろいろな見方があるわけで、一人一人の病態が異なるリウマチという病気においては注意が必要。
いつでも偉い先生が言っていることを鵜呑みにするのではなく、個々の患者さんに見合った治療方針をしっかり考えることが大切だということだと思います。
さらに、リウマチと悪性腫瘍との関連についての最新の研究の成果などについての話も興味深く、もう勉強しておくことが山ほどあって、てんこもりの講演でした。
参加してくれる先生方もだいぶ固定化して、この地区でリウマチ診療を志している面々の顔がお互いにはっきりしてきたように思います。このあたりが、この会の目的の診診連携の強化の成果ではないかと思います。
次の会の計画もできていますが、いつも実地診療家の視点から興味があり、なおかつ知っておかなければならない題材を用意しています。ますます会が大きくなってくれればいいと思っているわけです。