どうもおじさんになると、何でも新しいものが苦手になってしまい保守的になるのは自分も同じ。気がつくと「昔は・・・」なんてことを、ついつい口にしているわけで、趣味についてもその傾向は変わらない。
音楽は小さいときから、聴くのだけは得意でしたが、40才過ぎてた頃からでしょうか、あまり新しい音楽には手を出さなくなりました。ですから、新譜を追いかけているのは洋楽だったらEric Claptonくらいでしょうか。邦楽なら、松たか子くらい。
ジャズの場合も同じで、ほとんどマイルス・デイビスだけ聴いていればすんでしまうのですが、多少そこから枝をたどって、ジョン・コルトレーンとかビル・エバンスくらいまでいけば十分足りてしまうのです。
あとは、50年代から70年代くらいまでの聴いたことがあるアルバムくらいがあれば、それ以上音楽を聴いている時間そのものもありません。
そんなわけで、ご本人には大変申し訳ないのですが、まったくと言っていいほど知りませんでした、グレース・マーヤさん。ピアノを演奏して歌も歌うジャズのアーティストなんですね。2006年にCDデヴューしていて、年に1枚アルバムを出している。
ひょんなことから、ご本人から自選ベスト盤CDをいただきました。今までのアルバムからのチョイスで、CDの盤面には手書きの曲名が書いてあります。いやぁ~、恐縮です。
ジャズで歌ってピアノを弾くというと、関西弁のおばさんしか頭に浮かびませんでしたが、マーヤさんはまだまだ若い美人さんでして、各CDの曲名を眺めてみると、 おじさんジャズファンには、けっこう嬉しい選曲が多い。
比較的スタンダード化したポップスから、ジャズの定番曲、そしてオリジナル曲もとりまぜています。演奏は、どちらかというとおとなしい感じ。バンド編成からするとフュージョンっぽい編曲が多いのか思ったら、意外と正統派的な音楽です。
歌声は比較的低いので、大人なのシンガーとして艶があってなかなか良い感じ。特にボサノバとの相性は抜群です。もしかしたら、ささやき調でフレンチ・ポップスなんかを小粋に歌うのもいいかもしれません。
ボサノバといえば、好きなアーティストのオノ・リサとも、ちょっと声質が似ていると感じる時があったりするので、共演作とか面白いかも。 ・・・と、まあ好き勝手なことを言っていますが、最近の日本では女性ジャズボーカルは無くなったかと思っていたので、こういう若い方が頑張っているのは嬉しいことですね。
なんにしても、さわりの10曲だけではもったいないので、ちゃんとアルバムを聴くようにしてみたいと思います。そうそうHPによれば、マーヤさんは今度の水曜日が誕生日のようです。
Happy Birthday !!