今日は手術。
そりゃ、もともと整形外科医ですから、手術という治療手段は重要な「武器」であって、手術なしでは外科系の医師とは言えません。
でも、実際のところ、開業医という立場では基本的には手術という方法は、紹介状を書いて病院の医師に委ねるのが普通です。
ちゃんとした手術室を完備しているわけではなく、緊急的な傷の縫合以上のことはおいそれと行うわけにはいきません。
開業する前までは、一番多かったときで年間250件くらい、少ないときでも100件程度の手術をしていました。おそらく、今までに3000件以上は手術をしていると思います。
開業してからは、大学や近くの病院での外来を続けていますから、手術をする環境は維持しています。ですが、手術をする回数は激減。どんどん減って、この1年では今日の手術で3回目。こりゃ、いよいよ最後の手術になるかなと・・・
そもそも手術というのは・・・まぁ、そんなに構えて言えるような立場ではありませんが、職人的な側面がありますので、やらないとうまくならない。そして、やらないとへたになっていくわけで、それは自分にも当てはまる。
そんな思いで、手術をしましょうと患者さんにお話しするのはなかなか難しい。開業医と病院の勤務医との間で、手術の適応や方法について同じレベルの意識を持っていないといけないわけで、その辺の勉強を怠るわけにはいきませんね。