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2012年6月20日水曜日

ボクシング

今夜は世界ミニマム級王座統一選で、井岡VS八重樫の戦い。いや~、もうすごい戦いでした。殴り合いと言ってしまえばそれまでですが、最後まで両者共に手を出して、まさに「戦い抜いた」という感じの試合は見応えがありました。

そもそも、ボクシングというと自分の世代は「あしたのジョー」から始まるんです。小学生の時に少年マガジンに連載、その時は必ず毎週読んではいませんでしたが、単行本は楽しみにしていました。

誰もが、あっと驚いたのは力石徹の葬儀のお知らせが載ったこと。さらに、ホントに執り行われてニュースにもなったと思います。力石は勝負の鬼となって無理な減量により、ジョーのテンプルへの一撃により頭蓋内出血を起こしたわけです。

でも、矢吹丈にも幸せはこない。世界チャンピオン、ホセ・メンドーサを「廃人」に追い込んだタイトルマッチ。ジョーはコーナーに座ったまま、ボクシングを始めた頃の夢だった「真っ白」になっていくわけです。

ああ~、もう、そこんとは思い出すと、いまだにけっこう胸が熱くなる感じです。今夜の試合も、そこまではいきませんけどね、久しぶりに熱い戦いを見せてもらいました。

井岡は途中経過で、わずかにポイントをリードしていることがわかったにもかかわらず、前に出て打ち込む手を緩めない。八重樫も、目を何倍にも腫らしていながら、手数が減ることがありませんでした。

王座統一戦ですから、当然二人ともそれぞれがチャンピオンですから、意地と意地のぶつかりあい。結果としては、井岡が勝利しましたが、最後まで戦いあった二人に差をつけることは難しい。戦いには勝ち負けが付きものですが、今回は両者をたたえるのに十分なし合いだったと思いました。