夏季臨時休診のお知らせ

8月15日(金)~8月20日(水)は臨時休診となります ご迷惑をおかけしますが、お間違いないようにご注意ください

2025年7月11日金曜日

東京ワイン会ピープル (2019)

金田一少年の事件簿・・・というと、一頃ジャニーズ若手の売り出し企画ドラマみたいになっていたマンガですが、これを書いたのは天樹征丸という人で、実はいろいろな名前を使っていろいろなジャンルにも手を出すマルチな才能を持った方らしい。

亜樹直という名前で書いた「神の雫」はワインを題材に深く深く掘り下げたマンガとして大ヒットして、亀梨和也主演でドラマ化もされています。小説を書くときに使っていた名前の一つが樹林伸で、同じくワインをテーマにした作品が「東京ワイン会ピープル」です。

映画化では主演が乃木坂46の松村沙友里で、いわゆるアイドル映画みたいなところはあるんですが、とにかくワインにまつわるウンチクがたくさん詰まった映画になっていて、少しだけワインをたしなむ自分としてはなかなか楽しめる作品です。監督が変わっていて、東大卒で映画を作りたいから医者をやっているという和田秀樹です。

桜木柴野(松村沙友里)は、ワイン好きの会社の上司に誘われて、友人の雨宮千秋(大野いと)と一緒に合コン気分で初めてのワイン会に参加しました。次から次に出てくる高級ワインに驚く二人でしたが、千秋はイケメン歯科医と懇意になります。

柴野がワインの味を独特の言葉で表現をするので、IT業界で注目される織田一志(小野塚勇人)は自分のちいさなワイン会に誘います。しかし、その当日織田は会社の粉飾決済の疑いで逮捕されてしまうのです。柴野は織田の希望もありワイン会に参加すると、織田の仲間たちは柴野の的確にワインを表現する柴野の言葉に感心するのでした。

なんで準主役が逮捕されて消えてしまう? っていう何とも釈然としない展開なんですが、その後の柴野は独りでいろいろなワイン会に参加していろいろな人々と出会うことになります。千秋は歯科医にポイ捨てされて荒れてしまうのですが、そこは本物でも不味いワインもあれば、偽物でも最高なワインもあるというオチがついていて、ただただ高級ワインだけを紹介しているわけじゃない。

まぁ、中身的にはあまりどうのこうのと言う映画ではないので、ワインが好きな人、松村沙友里のファンの方が見ればいいのかなと思います。普段1000円クラスのワインばかりで満足して、5000円でびっくりしている立場としては、この映画の世界は現実離れしているとしか言いようがないのですが、本当にこんな会があちこちで開催されているなら招待してもらいたいものです。