夏季臨時休診のお知らせ

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2025年7月17日木曜日

参議院議員選挙


国政選挙の一つである参議院議員選挙がもうじき行われます。

日本の議会制度では衆議院と参議院の2つがありますが、衆議院が国民の意見を直接的にかつ迅速に反映していくのに対して、参議院は衆議院の暴走を防ぐために、長期的な視点から衆議院の決定を審議することが基本的な役割と云えます。

衆議院は定数465議席で議員の任期は4年、途中で解散となる場合があります。参議院は定数は248議席で任期は6年、3年ごとに半数が改選されます。ですから、参議院議員選挙は3年ごとに124議席を争うことなります。

現在、衆議院は自由民主党と公明党の連立与党が占める議席数は220で過半数に達しません。一方、参議院は連立与党は140議席で過半数を超えています。かろうじて与党は衆議院で野党に政策を押し切られても参議院で踏みとどまることが可能になっているわけです。

しかし7月28日に任期満了となる参議院議員は117名で、そのうち与党は65議席です。つまり140から65減って、今回の選挙で最低50議席を獲得しないと、参議院でも優位性が保てなくなる計算になります。

各野党が共闘して政権を奪取する気概があれば、政権交代は夢ではなくなりますが、もっかのところ野党は群雄割拠で「俺が、俺が」状態ですからそれは難しい。ただし、野党全体で過半数を占めることができれば、自民党を中心とした旧態然とした政治システムに歯止めがかけられることは間違いなく、そういう意味でも近年注目度が高くなっている選挙ということが言えます。

投票日を7月20日に決めたのは与党。多くの人が三連休となる真ん中で、かつ夏休みに入る人も多いわけで、自民党としては不確定要素の浮動票を減らして有利に選挙戦を戦いたいという腹積もりなのではと勘繰ってしまいます。しかし、裏金問題、物価高、低収入、少子化、貿易問題、外国人問題・・・次から次へと出てくる自民党に対する政治不信には、投票率が高いとは言えない若者たちですら大きな危機感を感じているようです。

真偽不明の物が入り乱れるSNSの時代で、若者もたちも自分たちの将来のために情報に反応するようになってきているようです。予想以上に期日前投票の数が伸びていて、選挙結果の予想は混沌としてきており、一人一人の一票の重みを感じる選挙になりそうです。