2026年5月21日木曜日

五社稲荷 @ 都筑区中川


横浜市営地下鉄の中川駅からは南に向かって徒歩10分ほど、住宅街の奥に鎮座しているお稲荷さんが五社稲荷です。

下の道からは25段ほどの階段を上ると鳥居があって、すぐ2m四方ほどの小さな拝殿があります。両側にはしっかりと御狐様が参拝者をにらんでいます。

神奈川県神社庁にも登録されていない小さな神社ですから、詳細はよくわかりません。周囲は月極駐車場に挟まれています。

ただし、拝殿にしても御狐様にしても、見た感じでは比較的新しいものなので、創建されたのはそんなに昔ではないか、あるいはよほどしっかりと管理されているのかと思います。

一般的に、稲荷神社は稲荷神を祀り、京都市伏見の伏見稲荷大社が総本宮です。稲荷は稲の荷と書くことからもわかるよう、穀物・農業の神として、一般庶民の篤い信仰を受けていました。

古事記に登場する須佐之男命の娘である宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)は、稲荷神と同一と考えられていて、伏見稲荷をはじめ多くの稲荷社で主祭神とされています。

伏見稲荷を含めて、特に有力な稲荷社をまとめて稲荷二十二社と呼ぶので、この五社稲荷という名称は、それらの中の五社が関係しているのかもしれません。

ただ、伏見稲荷は宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)の他に佐田彦大神(さたひこのおおかみ)、大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)、田中大神(たなかのおおかみ)、四大神(しのおおかみ)の農業に関係した五柱を祭神としています。

また、愛知県豊川市にはかなり立派な五社稲荷がありますが、ここも宇賀之御魂神(うかのみたまのかみ)以外に、宇迦之売神(うかのめのかみ)、稚産霊神(わくむすびのかみ)、大宮能売神(おおみやのめのかみ)、屋船神(やふねのかみ)という五柱を祭神としていることから五社と呼ばれています。

中川五社稲荷も、宇迦之御魂大神とあと四柱が祀られているのだろうと思いますが、今のように市街地に開発されるまでは、農業が盛んな土地で稲荷信仰が盛んであったことは想像に難くありません。