2008年10月28日火曜日

釣銭

整形外科クリニックでは、会計で110円とか370円とかをお支払いいただくことが多いのです。ですから、「薄利多売」のラーメン屋さんみたいなもので、数をこなさないと、なかなか営業的にはつらい。

検査や薬を処方する内科と比べると、患者単価(患者さん一人当たりの売り上げ)はずいぶんと低いわけです。

そうなると、ほとんどの患者さんは会計のときに100円玉を使うか、お札を使う場合はせいぜい千円札。ですから、1日の診療が終わると、やたらと100円玉が増えてしまいます。

たかが100円、されど100円です。その100円玉が、うちの信用の蓄積なのだと思うとおろそかにはできません。でも、けっこう重たくてかさばるので大変。

そして、お釣りを出すときは、たいてい500円以上ですから、500円硬貨はやたらと消費します。両替してきても、あっという間に無くなって行きます。

この前も、500円玉が欲しくて、買いたくもないのに自販機に千円札を入れてジュースを買うことにしました。ところが、お釣りで戻ってきたは、100円玉ばかり。がっかりを通り越して、自販機を蹴飛ばしたくなります。

銀行も一日にできる両替に制限をしているので、大変不便。まったくサービスの向上が感じられません。

ところが、逆に1回の買い物が数千円になるようなお店もあるわけで、こういうところでは、ほとんどの支払いはお札が使われます。したがって、そういうところでは100円玉が不足して困っているようです。

お釣りがありません、というわけにはいきませんから、準備しなければならないことはいろいろあります。

2008年10月27日月曜日

長女誕生日

そうよあなたは、さそり座の女・・・

というわけで、長女の誕生日をちょっと遅れてお祝い。もう大学生ですから、お祝いといってもだいぶ簡単になりました。でも、母さんのリクエストでケーキはちゃんと用意しました。

実は、うちは年子で長男がポッキーの日が誕生日なので、高校3年生。えっ? 受験生? はぁ~、どうするつもりなんでしょうか。

それより、長女は来年成人式。生まれてくれてありがとうございます。親ばかをずいぶんとしました。うちの子が世界で一番かわいいと皆に言って回ったのは、もう20年も前のことなんですね。ふぅ~。二昔も前かぁ。

長女が生まれたときは・・・老眼ではなかったしね。まだまだ若いつもりで、怖いものなしだったかも。大学生になって、とにかく自分のやりたいことをしっかりと見つけて欲しいと思っているわけです。

2008年10月26日日曜日

合併症の話

先日のエントリーで、誤解されやすい医療用語のことを書きましたが、「合併症(がっぺいしょう)」という単語もその中の一つ。

病気の進行の過程で、偶発的に起こる問題で患者さんに不利益が生じるものを合併症というわけです。

例えば、関節リウマチの患者さんで、頸椎(けいつい、首の骨)が不安定になって手足の麻痺が生じるような場合や、指を動かす筋肉の腱が切れてしまうような場合がリウマチに伴う合併症と呼ばれます。

医者は少しでもそういうことが起きないように治療を進めていくわけですが、薬の効き目の弱い方や、過度の負担をかけたりすれば防ぐことはできないことがあります。

このようなことは、医者が積極的にきっかけを作っているわけではありませんから、あまり問題になることはありません。しかし、治療の過程で行った行為が合併症を起こすきっかけになった場合は、いろいろと問題が出てくることがあります。

一番わかりやすいのは手術でしょうか。手術では皮膚を切って、いろいろな操作をするわけで、どんな手術でも皮膚の傷が必ず残ります。また、術中の出血と術後の感染という問題も避けて通ることはできません。

すべての出血を止めていたら、手術は延々と時間がかかり、かえってリスクが増大するでしょう。またどんなに消毒をしても、体を痛めない範囲の消毒では完全な無菌状態を作り出すことは不可能ですから、必ず一定の確率で手術部位の細菌感染が起こるのです。

手術をしなければ患者さんには不利益が生じると考えるから、手術という選択肢があるわけですから、あとは手術のRISKとBENEFITのバランスが重要ということになります。

もちろん手術をするのも人間、されるのも人間です。どちらもファジーな存在ですから、工場のラインのように一律の品質を保証することはできません。

医者はできるだけ合併症を起こさないように、しっかりと勉強しなければなりません。当然、熟練するほどRISKは減らせることが多いわけです。ですが、このような「合併症」と「医療ミス」というものとの境界が大変不明瞭なのです。

医療ミスは、医療を行う上で、知っているべきことを知らなかった、すべきことをしなかった、やってはいけないことをやったという状況で患者さんに不利益が生じた場合に発生します。

しかし、知っているべきこと、すべきこと、やってはいけないことというのは、医療の進歩によって年々変わっていくのです。一般世間の話でも、以前は常識だったことが今は非常識であることは珍しくありません。結局、ミスというものは時代の価値観が決めることなのです。

ですから、医者は患者さんと同じ価値観が持てるように努力しなければならないと思います。つまりは、説明です。患者さんが納得するまで、しっかりと説明することが、合併症と医療ミスとをしっかりと区別するために重要なことになります。


ですから、この価値観の共有をする時間の少ない救急医療は一番難しい。特に産科の手術などはほとんどが救急医療であるわけですから、普段から「もしも」の話をできるだけしておくしかないのかもしれません。そこが、飛び込みの患者さんを嫌がる大きな理由になっているのでしょう。

2008年10月25日土曜日

医療問題の断片

またもや、周産期医療の問題点がメディアを賑わせることになりました。

救急医療の現場を少しは知っている立場からは、急患搬送依頼を断った病院を頭から非難することはできません。

もちろん、産科救急に限らず、限られた人員ですべての救急に対応することは不可能です。どこの病院でも、理想と現実のギャップ、あるいは医師としての使命と患者さんからの要望の板挟みの中で、必死に踏ん張っているんだと思います。

今回の報道の中で、不思議なのは最終的に何とか搬送を受け入れた病院が、矢面に立って非難されているという点であり、大変象徴的ではないかと思います。

その病院にもいろいろ問題はあるのでしょうが、まったく断ったきりの病院が6カ所あるのに、それらの病院に対してはほとんど問題にあげられていません。中には、日本でももっとも幅をきかせている大学病院も含まれています。

結局、努力をしても最終的に最良の結果を出せなかったことで、またもや医療批判が一つの病院に集中していく流れが見て取れるのです。

医療には100%はあり得ないわけですが、いつでも100%が期待さているという厳しい社会状況はますますエスカレートしていくように思います。

もう一点、疑問に思ったことがあります。東京は特に大病院が集中し、今回のような産科救急に対してもネットワークが完成しており、どこで受けることができるかすぐにわかるシステムが完成していると報道されていました。

しかし、今回はそれが機能していないことが判明したわけですが、このようなシステムはすでに40年近く前にも、自分の内科開業医だった父親の時にもあったんです。

Captainシステムという名前だったと思いますが、特殊な電話端末に患者紹介情報を表示するようなものでしたが、父はまったく情報が出てこないので使えないといっていました。

情報伝達媒体がいろいろ変わっても、結局結果は同じようです。東京の産科救急のシステムは各病院の医師が日に最低2回情報を更新するというものだそうです。

しかし、ただでさえ仕事が膨大化している医師に情報管理をさせていては形骸化してしまうのは当たり前です。一定の時間にいつでも閑を作ることはできないからです。専門に情報を一局的に管理するところがないと実働的なシステムにはならないのではないかと思います。

もしかしたら、今回の事例も医師不足という言葉で片付けられてしまうかもしれませんが、もちろんそんな簡単な話ではありません。あまりにさまざまな問題を含んでいることを、医療に携わるものとして深刻に受け止めたいと思うわけです。

2008年10月24日金曜日

新作発泡酒

こんなのとか、あんなのとか、相変わらずビール業界はいろいろと新製品を出してきます。

KIRINはSTRONG SEVENという発泡性リキュール。アルコール7%ということで、アルコールが通常のビールの5.5%に比べて、高めにしてあります。

味はビール風。ただ、さすがにアルコールの匂いが強めで。あまりビール的な味が湧き立ってきません。早くに酔うにはいいんでしょうが、どうもいまいちかも。

AsahiはGinger Draft。ジンジャーエキス配合の発泡酒です。

アルコールは5.5%。ベースのあじはビールなんですけど、甘くないジンジャーエールにビールを混ぜた感じ。これもいまいち。

そこで、とっておきの一番搾りをだしました。

濃い!!味が濃い!!
やっぱり、これでしょう。

2008年10月23日木曜日

英語診療

今日は、最初の患者さんが外国の方。スリムな男性で腰痛があるとのこと。

英語圏の方のようですが、こちらはちゃんと英語は話せません。最低限の日常会話で精一杯。

大学にいると、英語に接することもよくありますし、また外国の学会などにも行くとちょっとはしゃべれるようになって帰ってきますが、開業してからはとんと縁がありません。

最近は、開示の関係でカルテもわかりやすく日本語表記をするようにという指導があるので、ますます英語を使うことがなくなってしまいました。

それにしても、情けない。しどろもどろで説明して、何とか理解してもらったようですが、あーなんで英語が簡単に話せないんだろう。

それでも、音楽は共通言語。診察室に飾ってあるBeatlesのLet It Beのシングル・レコードを目ざとく見つけて、むしろこっちの話題で盛り上がってしまいました。昔はこんなの聞いていたなんて話をしましたが、どこの国の人でも懐かしいものは同じようです。

2008年10月22日水曜日

大学進学

昔は、大学へ行く人はそうはいなかったわけですが、いつの間にか大学へ行くのは当たり前。大卒という学歴重視の社会になってしまいました。

それに対して、いろいろと反省する意見も出ては消え出ては消え。そういう自分も、もちろん大学、しかも医学部に行った訳ですから、そのことをどうこういう資格はありません。

親が医者で、こどもも医者にしたいという自然の期待があったわけですが、親に反抗する気持ちからか、高校3年生の夏までは医学部へは行きたくないといい続けていたのです。

当時は、デザインの仕事をしたいとか思っていましたし、社会科教科が好きだったので、特に地理とか歴史とかですけど、どう見ても自分は文系だと考えていたのです。

そういう科目の勉強を一生懸命やっていたように思いますが、何で夏に気持ちが変わったのか、よく覚えていません。たぶん、やっと反抗期が終わったのかもしれません。親を見ていて医者の仕事というものを、少しは理解し始めたのかもしれません。

でも、気持ちがそっちに向いても、どう頑張っても手遅れでしたね。そんなに世の中は甘くはありません。そんなに簡単に大学は入れてくれるもんじゃありません。

当時は慶応大医学部は40倍以上。「新設校」といわれた私立の医学部でも20倍くらいありました。見事に浪人決定です。今から思えば、両親は相当落胆したんでしょう。

代々木の予備校に通うようになりました。でも、まだまだ気持ちは甘かった。午前中は代々木にいましたが、昼からはてくてくと渋谷の百軒店まで歩いて、ジャズ喫茶に行きます。あまり旨くないコーヒー一杯で夕方までねばって、それから家に帰るという生活をしていました。

そんなことをしていて当然大学には入れるわけがありません。またもや浪人。そしてさらに1年間が過ぎて3浪決定となったのです。

浪人生活は苦労をして人生の糧となるみたいなことを言いますが、やはりそれは言い訳です。自分がだらだらと生活をしていて、しっかりと目標に向かってがんばっていなかっただけなのです。今、自分が何をすべきかしっかりと考えて、努力をしていなかった証拠みたいなものです。

さすがに、これはやばいと思いました。これほど親不孝なことはなかったでしょうね。これは両親の年齢になり、こどもたちが大学受験をする年齢になって、はじめてわかる話なんだと思います。

三浪してやっと本気で勉強したせいか、やっと大学に入ることができました。十分、遊びの時間を使ってしまったわけですから、大学に入ってからは、絶対に留年なんかできません。たまには再試験なんてものもありましたけれど、その後は一期に医師国家試験まで走り抜けたと思います。

こどもたちには、大学へ行きたいという気持ちがあるならば、精一杯努力をしてもらいたい。努力した結果が良い結果でなくてもいいと思います。努力しないで悪い結果になったときは、今の自分のように必ず大人になって後悔するんではないでしょうか。

後悔を先に立たせて、後から見れば、杖をついたり転んだり。後悔はしないにこしたことはありません。

2008年10月21日火曜日

難しい医学用語

国立国語研究所というのがあるんですね。医師が患者さんへの説明などで使用している言葉のうち、患者さんに意味が伝わりにくい57語について、別の言葉への言い換えや補足説明などを促す報告をまとめたそうです

確かに、医学用語のすべてが一般用語ではありませんから、医者が説明するときに思わず使ってしまい、言いたいことが伝わらないということはいくらでもあります。

特に省略語はわかりにくく、医者の間でもよくわからないことが多々あります。DMといえば、普通は糖尿病のことですが、皮膚筋炎という病気の場合もあります。街頭ではダイレクトメールになりますし、意味はいろいろです。

指の関節だって、一般の方は第1関節とか第2関節といいますが、端から数えている場合もあれば、付け根から数えている場合もある。

「すじ」という言葉もすじが痛いなどと使われていますが、筋肉の場合もあれば靭帯の場合もある。筋肉は関節を動かすものだし、靭帯は関節を動かさないようにするものです。

言葉の混乱は、あまりに多いので、それを何とかするというのは至難の業かもしれません。

たとえばセカンド・オピニオンという言葉については、主治医以外の医師に意見を聞くこととしていますが、実際には保険診療の枠の中ではちょっと違います。

主治医から資料をきちんと貰ってきて(資料の作成に保険で値段がついています)、自費で別の医者にかかるものです。

時間がかかって多くを説明しなければならない二番目の医者には、保険の値段はついていないのです。これは随分と不公平なために、自費で値段を決めていいことになっています。

実際は、ほとんどの患者さんは、主治医が信頼できないためにセカンド・オピニオンを求めるケースが多く、この場合資料を持ってくることはありません。このような複雑な事情を含んでいたりするので、一概に簡単な言葉に置き換えることは、更なる誤解を招くこともあるのではないでしょうか。

わかりやすい説明をすることは大変重要ですし、自分も日頃から実践しているつもりなのです。しかし、ただわかりやすい言葉に置き換えるのではなく、中にはそのまま使って、むしろその意味を一般の方に衆知していくほうが良いものも随分とあるように思います。

2008年10月20日月曜日

びしょびしょ美女犬

うちのワンコは、どうも風呂が嫌いやねん。なんでやねん。

たぶん、生まれて1年目くらいの時に連れて行ったキャンプが原因かもしれへん。キャンプ場に来ていた他の大きな犬にびっくりして、あわてて走り回って、小さな池に落ちてもうた。

わてらも驚いたけど、ワンコ自身が一番肝を潰したんとちゃうやろか。そのまま初泳ぎ。向こう岸まで一気に泳いで、飛び上がるように走り抜けてしもた。

そやから、きっと水が怖いんとちゃうか。

でもって、風呂に入れようとすると、機敏に察知して逃げるんですわ。それでも、何とか捕まえて、こんなんなってしまうわけです。

ドライヤーの風を嫌がり、そのあたりをびしょびしょのまま走り回るんやから、そりゃもうごっつう大変なことや。びしょびしょやがな。

まぁ、毎日のことやないさかい、少しがまんも覚えて欲しいもんやがな。ちなみにうちのワンコは♀でっせ。

2008年10月19日日曜日

高齢者向け講演会

今日のイベントその2。

7月末にやって以来2ヵ月半ぶりに、高齢者を対象とした講演会をやりました。

基本的にはしゃべることは嫌いでありませんので、ご希望があれば何時間でも話しますが、今回は1時間という予定ですので、膝と腰に絞って「自分で守る腰と膝」というテーマに限定させていただきました。

5、60人くらい集まっていただき、なかなか盛況だったようです。誰でも、年を取ってくると関心の無いわけが無いテーマですから、けっこうしっかりと聞いていただけたように思います。

防災訓練

今日のイベントその1。

都筑区の中川西小学校での防災訓練に、医師会として参加しました。これは医療救護拠点でのトリアージのデモンストレーションをお見せすることが目的です。

トリアージというのは、阪神淡路大震災以後に注目されるようになった、大勢の負傷者が出た場合の治療の優先順序を示すためのもので、これによって効率的に助かる人を助けようというものです。

救急医療では、患者さんを順番に見ていくわけで、心肺停止状態の人がいれば、その方の蘇生に全力を尽くします。しかし、災害医療では、そういう方に時間を費やしていると助かる人の治療が遅れてしまいます。

したがって、冷たいと思われるかもしれませんが、心肺停止の方はそのままにしておきます。また、少なくとも命に別状がない方は、場合によっては治療を後回しにすることもあるのです。

この辺を一般の方に理解していただくことが大切です。

今回は地域の方から電気的除細動機、いわゆるAEDの使い方も見たいという希望があり、この手の防災訓練では初めて取り入れました。ただし、AEDを使わなければならないような状況は、実は手をかけるようなことはないわけで、基本的には災害時に使われることはかなり稀と言えると思います。

そのほかに備蓄薬剤や医療器具の点検なども行いましたが、まだまだ検討が必要なことばかりで、防災担当理事としての仕事はいろいろありそうです。

2008年10月18日土曜日

新羽・味くり家

今夜はクリニックの歓迎会で、新羽の味くり家(みくりや)にいってきました。

さとちんさんのレポートはすでにあって、よく知られた店。地鶏の焼き鳥の店で、さすがに、うんま~ぃ。

1串350円平均くらいみたいなので、けして安い店ではありません。しかし、いずれも、なかなか旨い。つくねもなかなかのもんです。

今夜はコースで薬膳鍋がメインでした。これは、かなり辛い感じですが、けっこう甘みが強い。最後にご飯をいれて、おじやは最高でした。好みで稲庭うどんもえらべます。

飲み放題コースだったので、ずらりと並んだ焼酎類はどれでも好きに飲んでいいというのが楽しい。

飲み会だったので、一押しの親子丼を食べれなかったのが心残り。次回、親子丼を味わいたいと思うわけです。

これで、クリニックのスタッフの結束は高まり、チームあすなろは更なる栄光を目指すのでした。

2008年10月17日金曜日

Let's 医師会 10月

このLet's 医師会というタイトルを最初に使ったのは、去年の10月ですから、丸々1年以上の連作エントリーであるわけです。

医師会という会は一般の方からすれば、大変にクローズな会で何をやっているんだかよくわからないというのが普通の考えだと思います。昔のイメージが残っている人には、医者の利益を守るための政治的圧力集団というイメージもあるのではないでしょうか。

そこで、医師会の仕事を可能な範囲で一般の方に伝えることが、このタイトルの大きな目的になっています。

最近の医療問題で、勤務医に対しての同情的な意見がメディアでも多く展開され、開業医はやや悪者になっている部分があるというのは開業医のひがみでしょうか。

自分も勤務医をさんざんやった経験から言わせてもらえれば、基本的には医療のことだけをかんがえていればよかった勤務医のほうが何倍も楽でした。

もちろん自分で好きで開業したんだろう、と言われればそれまでですが、開業医のほうがより患者さんに近いところで経営を含めてやらなければならないことは山ほどあります。

それでも昔は収入の多さが、その仕事量の多さをカバーしていたと思います。今は極度の医療費抑制のあおりで収入は減少する一方です。そして、いろいろな安全対策で支出は増える一方。

おっと、ぐちを書いている場合じゃありませんでした。

そこで、医師会です。医師会は、もちろん開業医が中心ですが、一人ではなかな大変ないいろいろな情報の整理をして、業務の効率化を図るための組織です。と、同時にそれぞれの地域の健康を守るための行政の取り組みに協力しているわけです。

これまでに書いてきたような、いろいろな医師会の仕事を一般の方に知ってもらえれば、こんなブログでも多少は存在価値があるというものです。

でもって、今夜は理事会でした。自分は、今年一番の担当仕事である講演会と救急講習会を終わって報告するだけでしたが、ほかの先生は市の分科会に出席して報告したり、いろいろと協議したり大変です。

早く帰ってビールを飲みた~いぃ!!

2008年10月16日木曜日

横濱家

横浜市の北部に住んでいて、横濱家でラーメンを食べたことが無い人はいない。・・・と、思うんですが、人気のラーメン店で、チェーン展開している割には、なかなか味が落ちないのが不思議。

そこには秘密があるようです。基本的なベースについてはセントラル・キッチン・システムを持っているらしい。チェーン店ですから、店によるばらつきを減らし、コスト削減につながる方法として、しばしば外食産業では使われる手。

こしのあるちぢれ太麺なんかを、独自に作って使用しているものと思われます。スープは醤油とんこつ。背綿油は乗せませんが、かなり浮いている油は大目。その油の層に守られて、熱さが逃げない。ところが、このスープ、店によってけっこう違う。つまり、店の客層によって各店の特徴をだしているんですね。

自分が一番最初に行った店、そして一番よく行く店は東名川崎インターを降りて、尻手黒川通りを清水台の交差点の方に行った所にある東名川崎店。濃厚こってり系の味にやられました。

これに好きなだけ紅生姜を、どっか~んと乗せると最高です。ラーメン店としては、ものすごく高い天井も新鮮で、圧迫感が無くてお気に入りなのです。

ところが、都筑区のすみれが丘店に行ってびっくりしました。味が淡白というか、魚ベースの和風味が強いんです。ちょっと意外でした。これは、ファミリー客が多いための工夫のようです。

市ヶ尾店も同じような傾向だったと思います。たまプラーザの駅前店は、一度しか行っていないので、あまり記憶にありません。

さて、今日は昼に都筑区平台にある本店に初めて行きました。ところが、またまたびっくり。ほかの店より、むしろ小さくて、よくあるサッポロラーメンのチェーン店みたいな感じ。それも、なんでこんなところにラーメン屋?という感じの場所です。都筑区のゴミ焼却場の煙突の横といえば、わかりやすい。

さらに食べてびっくり。明らかに醤油味が強くなっているのです。これはこれで、なかなかいける。いままで行かなかったのが悔やまれました。

ラーメン業界も生き残りは大変と言いますが、流行る店というのは一工夫も二工夫もしているもんですね。