2025年9月2日火曜日

雅楽戦隊ホワイトストーンズ 〜白き伝説よ永遠に (2002)

「ドラバラ 鈴井の巣」で放送された「雅楽戦隊ホワイトストーンズ」シリーズの第2弾。札幌市白石区だけを守る戦隊物で、基本的には完結編です。

南郷進(鈴井貴之)は、兄を悪の秘密結社に誘拐され、国際秘密諜報員の大門通(大泉洋)は妹を誘拐されている。悪の秘密結社は再び、白石区を狙って暗躍し始めました。彼らはこどもさらって改造し戦闘員として育成していたのです。

幼稚園バスを襲って大勢の園児を誘拐します。こどもたちを助けるため、南郷、本郷(安田顕)、北郷(戸次重幸)はホワイトストーンズに変身します。建設中の札幌コンベンションセンターが悪の秘密結社のアジトであることを突き止めた大門は先に潜入しますが、女性戦闘員に動揺して捕らえられてしまうのです。

後から駆け付けたホワイトストーンズは、雑魚を倒しながら奥に進み大門を救出しますが、大門は女性戦闘員をかばって逃がしてしまうのです。その女性戦闘員は、実は洗脳された大門の妹だったのです。捕らえられた幼稚園児を助け出すと、その中に別れて暮らしていた南郷の息子・大志も混ざっていました。

悪の秘密結社の首領(鈴井貴之 2役)は、さらなる人体改造の方法が記された巻物の半分を持っており、白龍神社に安置している残り半分の巻物を狙っていました。危険を察知した宮司(森崎博之)は、川北博士(音尾琢真)に頼んで人間爆弾に改造してもらうのです。20年前に溺れた南郷・本郷・北郷と共に助けようとした宮司も溺死していたのですが、川北博士によってサイボーグとして蘇生していたのです。

宮司は神社を襲ってきた怪人化した首領に抱きついて自爆しますが、首領を倒すことができません。南郷は首領の正体が兄であることに気がつき、取り押さえようと飛び出します。その時二つの巻物がつながり、巨大な白龍が飛び出してきたのです。白龍の力によって首領は爆死し、南郷も息を引き取るのでした。

オフィース・キュー社長の鈴井貴之は、もともと劇団を主宰していたんですが、わざとかもしれませんが多少疑問を感じる演技力です。もっとも、まだまだ駆け出しのナックスのメンバーも似たり寄ったりのところはあるので、あまりツッコミを入れてはいけないところかもしれません。

ただし、第1弾と合わせて見ると、それなりに辻褄が合っていてストーリーの骨格はよくできている。原作・脚本を担当した鈴井の力量はそれなりに評価されるべきです。当然、白石区の中だけの話なので、ローカル・ネタに精通していれば、かなり楽しめるだろうと思います。