2025年9月29日月曜日

ラッキーセブン (2012)


大泉洋の連続テレビドラマのレギュラー出演は、2005年の「救命病棟24時 Season 3」から始まり、2007年「暴れん坊ママ」で準主役、そして2008年「赤鼻のセンセイ」では主役と言う具合に出世しました。そして、2010年にはついにNHK大河ドラマ「龍馬伝」で重要な役を演じるまでになっています。2012年のこのドラマでは、主役の嵐の松本潤人気で大ヒットしましたが、準主役として瑛太と共にチームをまとめるそこそこ大事な配役を得ています。

もう一点、注目したいのは脚本チームの中心になったのが野木亜紀子というところ。2010年に脚本家デビューし、実質的にプロの脚本家として初めて参加したのがこのドラマで、全10話のうち7話に関与しています。すでに、スピーディな展開と、各登場人物のキャラクターが実に魅力的に描かれています。

北品川のラッキー探偵社は、社長が藤崎瞳子(松嶋菜々子)で、開業から瞳子をサポートする筑紫昌義(角野卓造)、ベテランの旭淳平(大泉洋)、武術の達人であり理系知識も豊富な新田輝(瑛太)、サバサバした女探偵の水野飛鳥(仲里依紗)、そして事務員ですがデジタル系に強い茅野メイ(入来茉里)というメンバー。

フリーターでセレブな女性と付き合ってヒモみたいな生活をしていた時多駿太郎(松本潤)は、ラッキー探偵社の素行調査にひっかかり金づるを失ったことで、探偵社に怒鳴り込んできますが、逆に瞳子に探偵としてスカウトされるのでした。

調査して終わりじゃ満足できない駿太郎に影響されて、問題の解決にも力を貸すようになり、チームはちぐはぐながら少しずつまとまっていくのでした。

瞳子の父は弁護士でしたが、今では大会社になった八神コーポレーションの16年前の地域開発の不正を暴こうとして、謎の死を遂げていたのです。八神の犯罪の証拠となる父の手帳を巡って、八神の手のうちの者が暗躍し始めたため、チームにも事情が知られたことで、彼らは一致団結して巨悪に立ち向かうことになるのでした。

やっぱり松本潤は喧嘩はそこそこ強いハンサム担当。瑛太とは事あるごとにぶつかり合うのですが、力では武闘派の新田に軍配が上がります。大泉の役どころはコメディ担当ですが、チームをまとめる係であり、時々はアクションも披露します。また警察の女性刑事(吹石一恵)との間に、ドラマの中で唯一のプチ・ラブラブ・パートも担当する美味しい役所です。

まぁ、大泉洋目当てでみるドラマではありませんけど、ドラマとしての完成度の高さは十分に評価されますし、松潤・瑛太のアクションも堪能できるのでお勧めです。