2009年9月3日木曜日

インフル会議

衆議院議員選挙は事前の予想通りの結果となり、一大変革をした割には急速に冷めてきているような気がします。他に大きなニュースもなく、この数日はさざ波の立たない平穏な日々・・・

今夜は区役所の会議。新型インフルエンザの感染が流行して、強毒性への変異を想定した場合の対策についての協議会です。

いまだワクチン接種については、海の物とも山の物ともわからない状態ですし、厚生労働省の発表するいろいろな数字も、何を根拠にしているのかよくわからない。結局、過去のスペイン風邪とか香港風邪などの記録をもとにしているようです。

実際のところ、その頃とは人や物の流通の量も速度も違いますし、医療の体制もまったく違いますから、いろいろなことを想定する根拠としてははなはなだ心許ない。

とりあえず間違いなく言えることは、備えあれば憂いなしという状況に変わりありません。

ところで、整形外科医のくせになんでそんなにインフルエンザに興味があるかというと、やはり関節リウマチの患者さんの診療をしているからなんです。関節リウマチの治療では免疫機能を押さえ込む薬を使っています。

そのような患者さんでは、ふだんは気にする必要がないような弱毒のウィルス・細菌などが問題を引き起こす可能性が高まっていることは確実です。いわゆるハイ・リスクというわけ。

通常の季節性インフルエンザについても、ワクチン接種は基本的には推奨されています。ただし、どこまで気をつけるかという一定のコンセンサスはありません。

とにかく、成らないにこしたことはありません