2009年9月22日火曜日

Simon & Garfunkel / The Columbia Studio Recordings

Simon & Garfunkelといえば、1960年代半ばから70年にかけてその美しいハーモニーで世界中を魅了したアメリカのフォークデュオ。

えっ? そんなことはわかっているって? でも、なんといっても活躍したのはもう40年くらい前の話ですからね。

えっ? 今年来日公演をしたって? それもつい2ヶ月前ですか。イャ~、がんばってますね。

彼らの絶頂期というのは、アメリカではベトナム戦争末期の荒れた世の中。サイケデリックというのが流行り、音楽も混沌としたものが多かった。

誰でもマリファナをやっていて、幻聴と幻覚の中でアートが育っていた時代・・・だと思います。

その中で、もちろん様々なメッセージ性を出していても、ハーモニーを最大の武器に数々の名曲を生み出したことは、今でも賞賛に値します。

Wednesday Morning 3 AM (1964)でデヴューして、Sound of Silence (1966)Parsley Sage Rosemary & Thyme (1966)Bookend (1968)Bridge over Troubled Water (1970)とアルバムはわずかに5枚なんです。

その中に詰まった曲は、いずれも今でも輝き続けていますが、実は今までオリジナルアルバムは買ったことがありませんでした。聞き出しのが、もう解散直前だったので、リアルタイムな新譜に巡り会わなかったせいでしょうか。

最初に買ったのは当時レコード業界に参入したばかりのSonyレコードが年末に発売した独自編集のギフトパックという2枚組ベスト盤。真っ赤な箱に入っていて、CBSソニーとEPICソニーの一押しのアーティストの曲を集めたおまけの一枚がついていて、とてもお得な感じのものでした。

CDの時代になっても買ったのはベスト盤。いつかはオリジナル盤を制覇したいと思っていました。そしたら2001年にリマスターされて、全オリジナルアルバムに未発表のボーナストラックを加えたボックスが発売されました。

これで鬼に金棒です。もう、これでやたらとあるベスト盤で悩む必要はありません。だって、全部入っていますから。

あとはライブ盤です。有名な1981年のセントラルパークでの再会コンサート1967年のポール・サイモンのギター1本だけでのライブ。そして、今年になって発売された幻の1969年ライブ。ここまでは過去のフォーマット。

2003年に再結成されて、そのツアーからのライブ盤では、それまでの曲のイメージをいじって、聴きなじんだ曲に新しい雰囲気を持ち込みました。

さすがに年もとってきて、これからどんどん新しいことをするというわけにはいかないでしょうが、自分の時代にいてくれてよかったと思う音楽の一つであることは間違いありません。