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2011年4月11日月曜日

東日本大震災から1ヶ月

今日は夕方から余震が続いて、どうも船酔いしているような気分です。ちょうど震災から1ヶ月ですが、あらためてまだまだ落ち着かない状態であることを思い知らされます。

テレビは震災の悲惨さを報道することから、だんだん震災後のいろいろな対応についての検証をすることにシフトしてきているようです・・・と言うとかっこいいのですが、結局はあげあし取りに終始しているのが今のマスメディア。

基本的に震災の直接的な対応に対して責任を持たないメディアは、批判をすることは簡単。後から、起こったことをあーだこーだ言っているだけ。別に民主党・・・管総理を特別にひいきにしているわけではありませんが、じゃあ自民党の谷垣さんなら・・・同じでしょう。

誰だって、今回のような大規模な震災、ましてや原子力発電所事故については初めての経験であり今の日本の政治家の誰一人として100点満点の決断をすることはできないでしょう。

今の日本には、リーダーたる人材がいないということなんでしょうか。そもそも総理大臣が短期でころころ変わっていること自体が・・・もう、どうなるんでしょうか。

とにかく、今回の震災によって、日本の弱さと強さがけっこう見えて来たのかもしれません。もちろん、弱さの方が圧倒的に多い。しかし、もともと日本人の特性あるいは美徳、それは最近はグローバルな観点からは比較的批判されてきたことですが、日本人全体の危機に立ち向かおうという気持ちは嬉しく思うわけです。

今日は、うちのクリニックで二人目になる、震災の避難者の方が受診しました。避難者の方は、5月末までは保険証がなくても受診費用の自己負担支払いは猶予されています。

注意が必要なのは免除ではありませんので、いつか払うことになるということです。ただし、そのあたりについては、まだ何も決まっていないので、どうなることやら。

また、今日は受診した別の患者さんは、横浜で数少ない地震で倒壊した建物で仕事をしていたそうです。すごく身近にも、直接的な被災者がいるということは忘れてはいけません。

震災は他人事ではありません。いろいろな側面から様々な方が被災しているという事実は、事の大きさ、重大性を反映していています。

震災はまだまだ始まったばかり。いつになったら収束するのか、まだ誰にもわからない。とにかく、しばらくは緊張感を持って生活を続けなければならないことだけは間違いないようです。