2011年4月22日金曜日

被災地医療

日本経済新聞社の日経××という雑誌類は山ほどありますが、どうやって収益を確保しているのかよくわからないのが日経メディカル。どこからともなく、特に購読を申し込んだわけでもなく送られてくる。

製薬会社の広告が山ほど詰まっていますから、スポンサー的にはただで配っても問題ないのでしょうが、考えてみると不思議な雑誌です。内容的には、今の日本が抱える様々な医療関係の問題を取り上げていて、悪いものではありません。

最新号は東日本大震災の緊急特集。思わずじっくりと見てしまったのは被災した病院の状況を図示したマップです。もともと病院は、そんなに山の中にあるわけはなく、茨城から福島、宮城、岩手までの主だった海外沿いの病院はほぼ壊滅的被害をうけたことがわかります。

これは、もう想像を絶するとしか言いようがない。横浜市でも、地震が起こったときにあーするこーするといろいろ医療の仕組みが考えられてはいますが、今回のような災害時にはおそらく何も機能しないのではないかと怖くなります。

被害がほとんどない首都圏より西では、いろいろな医療救援隊が組織されぞくぞくと被災地に向かいました。特にDMATと呼ばれる災害時派遣医療チームが中心となって、いろいろな活動をおこなったとのことです。

それ以外に、大きな医療法人が独自の医療チームを派遣しました。それぞれが×MATという名称で200チーム程度が活動したようです。ただ、被災地が広すぎて、また被災者も多すぎて現地の救援医療を統括できる組織がはっきりせず、それぞれがばらばらに活動するような状況と思われました。

あまりに大きすぎる災害においては、きちっとした組織だった活動はなかなか難しい。最初は、個別に動き出したグールプが、少しずつ連絡を取り合って集合体として連携するするようになるまでには、ある程度の時間が必要です。

今回のことを、しっかりと評価して、今後に生かしていくように出来るにはまだまだ時間がかかりそうですね。