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2016年10月11日火曜日
デトロイト美術館展
10月7日から、上野で始まったばかりのデトロイト美術館展に行ってきました。
アメリカのデトロイトといえば、かつては自動車産業で大変経済的に成功した町で、その美術館は多くのヨーロッパの印象派以後の近代名画を取りそろえた富の象徴だったようです。
何しろ、ドガ、モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ココシュカ、ベックマン、モディリアーニ、マティス、ピカソ・・・何か、名前だけ見れば、オールスター・キャストであることは一目瞭然です。
とにかく、今回日本で展示されているのは、それぞれの画家の代表作の一つとそれる作品であり、どこかで一度を見たことがあるようなものばかり。
展示数はそう多くはないのかもしれませんが、近代西欧絵画史の画集を一ページ、一ページめくっていくような楽しさがありました。
それと、普通の美術展とはちょっと違うのが、デトロイト美術館が写真撮影を許可しているので、この美術展でも写真OKというところ。
ただし、今回の展示では月曜日と火曜日だけに限定されています。それを知って、昨日の月曜日に出かけて、まぁ、当然自分もいくつかの作品で写真を撮りました。
ただ、やはり美術展でカメラを平気で使うというのは、どうも違和感がある。やはり、黙って作品の前で鑑賞する注意力が半減することは間違いない。
大多数の人がスマートホンでの撮影をしていましたが、当然鳴り響く「シャッター音」はかなり耳障り。それでいて、解像度は低く、色調も変化した歪んだ写真にしかならないわけですから、だったら図録集を買った方がよほどいいんじゃないかと・・・
自分のように一眼レフを使っている方は何人か見かけました。自分も、一列離れた位置から、一作品に一回ズームを使用して撮影しましたので、そのままではただのスナップです。
帰ってから修正してあらためて見てみると、さすがに解像度は高いので、絵筆の運び方などもよくわかり、 ネットなどに転がっている画像よりも、より質感が高い写真になりました。
でも、やはりその場で本物をしっかり見ることが美術鑑賞の基本ですよね。写真をとることが目的になってしまっては、実物から感じる「何か」を忘れてしまうかもしれません。
ゆっくりと鑑賞したい方は、月・火を避けて行った方がよさそうです。