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昨日、政府から緊急事態宣言の地域を全国に拡大する発表があり、首相が記者会見しました。先週、最初の宣言発令時には、2週間は様子を見るという言い方をしていましたが1週間で見直しを迫られた結果です。
ある意味、いかに政府の見通しが甘いかということで、ここに来ても後手後手の対策を取り続けていることを再び露呈したということ。経済活動は確かに重要ですが、口では医療崩壊を防ぐと言いつつも、重きを置く視点のずれは如何ともしがたい。
3月末から新規感染者数の増加が顕著となった国内では、先週をピークにやや増加傾向が鈍った感があります。ただし、PCR検査数の少なさは相変わらずで、それを実態と考える人はいないでしょう。
緊急事態宣言の効果があるならば、来週から感染者数、発症者数、死亡者数などの減少傾向があるかもしれませんが、実際のところ人と人との接触を8割減らすというのは今の状況では実現できていないのは明白なので、数カ月で終息ということはほぼ期待できない。
ゴールデンウィークを含む、この後の3週間をどれだけ外出せずに耐え忍ぶかが鍵。予防対策を言葉通りに実行できれば、通常のインフルエンザ並みの扱いが可能になるかもしれません。
ただし、まだ日本の死亡者数が対人口比で考えるなら世界的に少ない事は救いです。日本の医療技術は世界的にも先進国と言え、まだぎりぎり機能しているわけですが、医療のキャパシティは欧米よりも低いと言わざるをえない。
新型コロナウイルスは単発の発生であれば、それほど怖い感染症ではないかもしれません。ただし、確実な治療法はありません。不安を煽るつもりはありませんが、まだまだ危機感が少ないと感じる状況があり、一番恐れるのはパンデミックによる医療崩壊です。