2020年4月11日土曜日

22枚のマスク


2月の始めに一斉にマスクが消えて、早2か月。

通常のルートでは、まったくマイクが入手できない状態が続いています。そんな中、やっと新品のマスクを22枚、医師会からもらうことができました。

これは、横浜市が医師会に5万枚を提供してくれたもので、クリニック数(会員数)によって均等に配布した物です。

22枚・・・う~ん、ビミョーな枚数です。うちのクリニックの場合だと、毎日、自分やスタッフが普通に使うと、1週間ももたない数。されど、22枚です。無いよりはまし。ありがたくいただきました。

基本的にマスクの使用で自分が感染しない保証は無いわけですから、当初は自分も節約の意味も含めて診療時に使わないでいました。

ところが、もしもし感染者の来訪先としてクリニックがあがった場合、マスク無しだと濃厚接触者の扱いになり施設は閉鎖になってしまうため、3月後半からは自分も着用しています。

都内の大学病院では、一般研修医が使えるマスクは2日に1枚というところもあるようですが、神奈川の某大学病院は、まだ余裕があるようです。

クリニックには、最近怪しげなファックスが舞い込みます。転売ではないマスク数千枚単位で販売します、1枚100円くらいの値段でどうですかみたいな感じ。

使い捨てマスクは、従来1枚5~8円くらいでした。それを20倍近い値をふっかけてくるというのは・・・おそらく、中国製の横流し品の可能性が高そうで、中には中国政府の管理下に無い粗悪品もかなりあるかもしれません。

それでも、大規模病院はやむをえず、こういう高額品でも仕方がなく購入しているのかもしれません。自分のような小規模クリニックでは、さすがに手が出ない。

もともと、マスクは普通に使って春までもつくらいの量は昨年のうちに用意していましたが、2月以降、スタッフに倹約して使ってもらっているので、少なくとも連休明けまではもちそうです。

また使用済みマスクも、崩れていない物は洗濯して捨てずに残してあります。いざとなったら、アルコール消毒をして再使用するするかもしれません・・・が、そんなことにならないことを祈るばかりです。

また通常よりも使用量が増えた消毒用アルコールも、追加注文してもまったく入荷できなくなりました。その他にも入荷待ちの物が多く、消耗品は入手困難状態です。

政府は440億円かけて布マスクを配布するなら、何かもっと違う使い道があるように思います。