2020年4月15日水曜日

急速に普及するテレワーク


テレワークが巷ではブームです。

テレというと、電話を想像するのは昭和人でしょうか。もちろん電話で仕事をするわけじゃない。テレワーク(telework)はインターネットを利用して、離れた場所(tele)で働く(work)こと。

主にやっていることは、仕事場にあるパソコンに自宅からアクセスするリモート操作と、仕事場の人々とビデオ画面を利用して会議をすることで、これらを自宅にいながら実現しています。

新型コロナウイルスの蔓延で、人と人の接触を減らすことが強く要請されている現状では、一気に広まっているわけですが、自分の仕事でいうと「オンライン診療」これにあたります。

ついには初診すらOKということになってきていますが、自分の診療分野では問診だけで済む者はほとんどありません。IT技術に馴染みやすい若い世代では怪我人が多く、画像検査抜きでは適切な診療はできません。一方、高齢者も多く、IT導入は難しい。

支払いの問題もあります。整形外科では通常の健康保険だけでなく、労災保険や自賠責保険もしばしばあり、これらは保険の適応が確定するまで自費扱い。その場での支払い方法をどうするかというのも問題ですが、保険が確定すると返金があるため、これがもっと難しい。

基本的に人と人との関係が基本にある医療という分野では、オンライン診療はなかなか困難な問題が多いのが現状です。それを古臭い考え方と言われてしまえばそれまでですが、現実に新型コロナウイルスの診療そのものもオンラインでは不可能です。

そんなわけで、まさか自分にテレワークが降りかかってくるとは思っていなかったのですが、意外なところで始めることになりました。

それは都内にある会計事務所とのやりとり。普段のデータのやり取りは、ネットで行っていましたが、月に一度は会計士さんが来院して、いろいろな書類の整理とか、足りない部分の補足をしたりしていました。

また決算時期がせまってきたので、今月は決算検討をすることになっていたのですが、これをビデオ会議に変更しようということになりました。急遽、流行りのビデオ会議ソフトの「ZOOM」の使い方を勉強し始めました。

一対一ならLINEの無料ビデオで十分ですが、複数の人々との同時会議となると、そもそもスマートホンの小さな画面ではやりにくい。パソコンで使えるものとして、ZOOMというのは定番のようです。

まぁ、こんなところから少しずつ働き方がかわっていくんでしょうか。こういうことが普及すると、将来パンデミックが終息しても、人と人の付き合いはさらに希薄なものになってしまうのかもしれません。