クリニックの夏季臨時休診のお知らせ
8月11日(木) 山の日 通常の祝日で休診です。
8月12日(金)~8月17日(水) 臨時休診します。
8月18日(木)より、通常通りの診療をいたします。18日は木曜日なので、午前のみの受付になりますのでご注意ください。

2021年11月26日金曜日

バイオハザード (2002)

21世紀になって、SFホラー映画はだいぶ様変わりし、アクションの要素が強くなりました。そして、アクションの主役がヒロインというのが珍しくなくなった。70~80年代にはテレビでは、「ワンダー・ウーマン」、「バイオニック・ジェミー」、「チャーリーズ・エンジェル」のような女性が活躍する連続ドラマがたくさんあったことを考えると、映画界の変化はだいぶ遅かった感じがします。

もちろん以前も女性が活躍する、例えば「エイリアン」シリーズのリプリーのような存在もありました。シリーズ第1作はSFホラーの傑作ですし、2作目はSFヒロイン・アクションの先駆者と言えますが、それに追随する作品は登場しませんでした。守られる女性から戦う女性への変化は、まさに時代の流れに則した必然のようです。

ヒロインが活躍するSFホラー系では、吸血鬼・狼男という古いモンスターをモダンに進化させたシリーズとして「アンダーワールド」が2003年に始まっています。そして、死人が死体のまま復活してゾンビとなって襲って来る「バイオハザード」が、2002年に始まりシリーズ化されました。

そもそも「バイオハザード」は日本発祥。1996年にCAPCONから発売されたPlaystation用のビデオゲームで、サバイバルホラーというジャンルに入ります。海外では当初から「Resident Evil」というタイトルが使われており、映画においてもオリジナルのタイトルになっています。

映画のシリーズはいずれも「モータル・コンバット」を手掛けたポール・WS・アンダーソンが監督・脚本・制作し、ヒロインとしてミラ・ジョヴォヴィッチが活躍します(二人は2009年に結婚)。

20世紀の初め、製薬大手の大企業のアンブレラ社は、ラクーンシティの地下研究施設「ハイブ」で密かに生物兵器の開発をしていました。ある日、何者かが研究中のTウイルスを漏洩させバイオハザードを発生させたため、メイン・コンピュータのレッド・クイーンは施設を封鎖し、浄化システムを始動しました。その結果、500名の職員全員が死亡します。

ラクーンシティの郊外の洋館。目を覚ましたアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、自分が誰で何故ここにいるのか思い出せません。突然警察官と名乗るマット・アディソン(エリック・メビウス)に抱えられますが、直後に窓から飛び込んできた特殊部隊に取り押さえられます。彼らはアンブレラ社からバイオハザード調査に派遣された部隊で、途中でスペンサー・パークス(ジェームズ・ピュアフォイ)を発見し、地下の列車でハイブに向かいます。

隊長はアリスも隊員の一人で、スペンサーと偽装結婚しハイブの入口を守る任務に就いていたと説明します。彼らの任務は、暴走していると考えられたレッド・クイーンをシャットダウンすることでした。しかし、侵入者を検知・追跡するレッド・クイーンは防衛システムを起動し、コンピュータ室入口で多くの隊員がレーザー光線により死亡しますが、何とかシャットダウンに成功します。

レッド・クイーンによる区画封鎖が解除されたため、研究所の所員の死体が解放され、しかも何とゾンビになって部隊に襲い掛かってきました。アリスらは再びコンピュータ室に逃げ込み、レッド・クイーンを再起動し脱出ルートを探します。アリスの記憶が戻り、アンブレラ社の不正を暴くためマットの妹と協力してウイルスを盗むはずだったのです。しかし、スペンサーに横取りされ、彼がウイルスを散布したのでした。彼らは無事に脱出できるのか?!

まぁ、続編があるので少なくともアリスは生還するのは間違いないんですけどね。地上に戻ったアリスは病院で気密室に隔離され、意識が戻ると部屋から脱出するんですが、病院の中には人っ子一人いない。外に出て見ると、ラクーンシティの街は壊滅している!! というところで映画は終わります。

最初から続編の構想がある作りで、第1作としてはアリスが生還した以外は何も解決していません。あくまでも、アンブレラ社の悪事とそれに対決していくアリスというヒロインが誕生するまでのイントロダクションという内容です。

ミラ・ジョヴォヴィッチは、このアリスの役には積極的で、ヒロインにも関わらずアクション・シーンはほぼ自ら演じたそうです。そのせいで、撮影では生傷が絶えなかったらしい。死人がうようよと近寄って来て襲う様子は、まさに「Walking Dead」状態。これについては目新しさは無い。

悪徳企業のアンブレラ社を組み込んだことで、単なるゾンビ映画からスリラーとしての謎が膨らんできてアクション映画としても成立させたところは製作者のよく考えたところでしょう。コロナ渦ということもあって、未知の生物や遺伝子操作によるバイオハザード(生物学的危機)が単なる絵空事とは言えなくなってきました。