2026年4月11日土曜日

国際連合大学


第二次世界大戦以前には、世界の国々をまとめる組織として第一次世界大戦後に設立された国際連盟というのがありました。しかし、結局新たな大戦を防止することができずどんどん弱体化した経緯があります。問題の一つとして指摘されたのが、理事国の全会一致の原則でした。

第二次世界大戦後、世界はあらためて国際連合という枠組みを作りましたが、文化的側面ではいろいろな成果を上げているものの、最も重要な政治ではどうなんでしょうか。

国際連合も、国際連盟と同じで戦争の勝者側が中心となっているのは同じですし、また戦争を防ぐための最も重要な安全保障理事会の決議には理事国の全会一致が必要で、拒否権によって問題が大きくなるほど何も決まらないという印象があります。

冷戦時代の東側・西側という対決構図の中では、ある程度お互いを牽制することで均衡を保つ役割を担っていたかもしれませんが、冷戦が終わり第三世界の進出、イスラム世界との軋轢が顕著になってきた現代の混沌とした世界情勢の中では、ますます存在意義に疑問が生じています。

アメリカの第二期トランプ政権は、相変わらずやりたい放題ですが、その中に国際連合からの離脱の可能性が浮上しています。自分に得にならないものはすべて否定するトランプらしい話ですが、多くの予算を拠出しているアメリカが国際連合から抜けてしまったら・・・

国際連合の財政の分担率はアメリカがトップで22%、次いで中国が15%、日本が8%という具合です。財政が1/4程度になると、多くの下部組織が整理縮小せざるをえないことは明らかです。下手すると国際連盟と同じように国際連合が組織として瓦解してしまうことだってありうる話です。

日本には、国際連合の組織はいろいろありますが、日本に本部がある唯一のものが国際連合大学です。青山通りの旧都電車庫跡地に建設されたもので、国際連合のシンクタンク育成のために「大学院」として機能しているようです。

本当にアメリカが国際連合から離脱したら、リストラ候補の一つに入ることは間違いない。そうなると、青山学院大学の青山通りをはさんだ対面が再び広大な空き地になるということ。隣接するこどもの城も2015年に閉館して以来、取り壊しになるわけでもなく、何かに転用されるでもなく放置されているので、何とも寂しい限りです。