夏季臨時休診

夏季臨時休診のお知らせ 8月14日(金)~8月19日(水)臨時休診します。

2026年7月22日水曜日

Around DYLAN - The Byrds


The Byrds(ザ・バーズ)は、1964年にロジャー・マッギン、ジーン・クラーク、デヴィッド・クロスビー、クリス・ヒルマン、マイケル・クラークによって結成された五人組のフォーク・ロック・バンドです。

彼らは、マイナー契約で1枚のシングルを出しましたがまったく売れませんでした。そんな時に、マネージャーとなったジム・ディクソンがディランの熱心なファンだったことから、ディクソンはディランのマネージャーであったアルバート・グロスマンから、まだ未発表だった「Mr. Tambauline Man」のデモ音源を入手しました。

さらにディラン本人が彼らの前で直接演奏をして聞かせたことで、メンバーも受け入れて当初はディランのようにアコースティックな演奏をしました。しかし、ビートルズの影響を受けてロック・ビートを導入するように変更し、さらに彼らの武器である美しいハーモニーを重ねることにしました。

そして、ここで登場するのがジャズの帝王マイルス・ディビス。デモを聞いたマイルスは、今の若者が求めているのはこれだと、コロンビア・レコードに直談判したことで、バーズはディランと同じコロンビア・レコードとシングル1枚だけの契約にこぎつけます。そして、1965年4月に「Mr. Tambauline Man」を発売したのです。

事実上のデヴュー作は、なんと爆発的にヒットし全米1位を獲得したことで、バーズはコロンビアと長期契約を結ぶことができました。ちなみに、後年、バーズはマイルスの「Milestones」を、マイルスはバーズの「Guinnevere」をお互いにカバーしています。

その後もディランの多くの楽曲をカバーしていて、1979年にはディランの曲だけでコンピレーションが発売されていますが、2002年の再発売の際にはライブも含めて何と20曲を収録しています。ディラン本人の歌唱は癖があって、中には曲構成がわかりにくいものもあったりしますが、バーズ版で聞くととても音楽的に整っているところが面白い。

デヴュー1年で、フォーク・ロックの概念を作り上げたバーズは、人気も急上昇して海外公演も成功させます。しかし、プロデューサーのテリー・メルチャーは、楽器の演奏は未熟だとしてスタジオ・ミュージシャンを登用する措置を取ったため、主導権を握りたいディクソンと対立し、しだいに間に入ったメンバーも疲弊してしまいます。

1966年には、時代の流れを敏感に感じたバーズは、早くもサイケデリック調を取り入れます。ヒットした不協和音から始まる「Eight Miles High」は、先駆的なサイケデリック・ロックと言われ、これらを含むアルバムは逆にビートルズに影響を及ぼしました。しかしそれぞれの理由でしだいにメンバーが脱退し、マッギンの力が強くなり、ついにはクロスビーとも決裂してしまいました。

1968年には新しいメンバーを導入し、サイケから一転してカントリー・ロックへと方向性を転換します。しかし、メンバー間の軋轢などが相次ぎ迷走したバーズは1973年2月に解散しました。その後も各自がバラバラに活動し、離合集散を繰り返しながらさまざまな揉め事を度々起こすことになってしまいます。

1990年にマイケル・クラークを除いた4人が、50年代後半~60年代前半に人気があったロイ・オービソン追悼公演に揃って出演し、ステージにはディランもゲスト参加して共演を実現しています。