2019年9月16日月曜日

Riccardo Chailly, Lucerne / Mahler Symphony No.8 (2016)

マーラー初心者としては、例によってネット上のいろいろな方の批評・感想を参考にするしかないわけですが、総じてアバドのルツェルン音楽祭の一連のシリーズは評判は悪くない。

最初に選んだセットとしては、このブルーレイは正解であったように思いますが、惜しむらくは第8番、「大地の歌」と未完の第10番が抜けている。

でも、安心してください。第10番は2013年に演奏していて、ネットで動画を視聴できます。実質的に交響曲の位置づけにある「大地の歌」は、第10番と合わせて、2011年にベルリンフィルで演奏していて、独唱はヨナス・カウフマンと、大好きなアンナ・ソフィー・フォン・オッターで、これもネットで視聴できる。

そして、残った第8番。これだけは、アバドの指揮で聴けるのは1994年のベルリンフィルとのライブしかありません。何しろ演奏するのにありえないくらい大人数が必要ですから、おいそれとできるものではありません。せめて動画が残っていれば嬉しいけど、無い物ねだりをしてもしょうがない。

2014年にアバドが亡くなって、ルツェルン祝祭管弦楽団の音楽監督の引き継いだのは、アバドの弟子ともいえるリッカルド・シャイー。2016年の就任記念コンサートは、なんとマーラー第8番。最初ですから、思い切り大きな企画で勝負です。ブルーレイも登場しています。

ルツェルンのアバドに対するリスペクトが感じられる企画ですし、これでオケとしてもマーラー・チクルスが完成する意義は大きい。それにしても、いつもなら観客が入る場所のかなりのスペースが合唱団にによって占められています。入場料はどうなっていたのか気になる・・・