2012年3月16日金曜日

デジタルに翻弄される

昨日の午後は、電子カルテに使用しているパソコンの入れ替え作業。開院当初に用意したパソコンの最後の一台がついに引退しました。

カルテの業者の方が、あらかじめ渡して用意しておいたパソコンを持ってきて、院内のLANと接続。実際の環境のなかでの整合をチェックして、使えるように設定を確認していきました。

それから、他の電子カルテの入ったPCもチェックして、電子カルテのバージョンをアップグレード。さらにリモートのメンテナンスをより簡単にできるようにするために、ルーターへの接続を再設定。なんだかんだで数時間以上かかって、なんとか終了。

さてさて、今朝になって朝礼で、昨日の作業についてスタッフに話をしておきました。そして最後に、「だいたい人がくるようなメンテの後は、たいていなんか変なところが後から起こってくる物」と言っているそばから大事件です。

なんと、院内LANで接続されているPCがちゃっと動いてくれない。電子カルテを再起動してもダメ。パソコンそのものの再起動も効果無し。受付では新患の登録ができないし、当然このままじゃ会計もできません。

すぐにカルテの会社に電話して、とにかくいじったLANを元に戻せという指示で、なんとか命を吹き返しました。いざとなったら、手書きでなんとかする準備はしてあるものの、実際にそれで診療を行うことはなかなか難しい。

しかも、今日は新しいスタッフの初日というのも重なって、冷静沈着な院長は優秀な指揮官として変な意味で朝から大いにハイテンションとなってしまったというわけです。

その後も細かい不具合が見つかりましたが、なんとか無事に一日が終わりました。このあたりは日頃は便利な電子カルテの、最も困ったところ。デジタルがアナログに劣る点なのかもしれません。あらためて、知らず知らずにパソコンに使われるようになっている自分を再発見するのでした。