フランスの作曲家のクラシックは苦手なんですよね。なんでしょうか、印象派ですかね。どうも主題がはっきりしていない感じで、曲としての愛着がわかないとでもいいましょうか。
もちろん、もっと古い時代のものは、バロックや古典派と大きな差は感じられないのですが、やはりロマン派以降は、自分たち独自のカラーが強くなってきます。
代表的な作曲家というと、誰でもすぐに思いつくのはドビッシーとかラベル。まさに絵画の印象派のように、カラフルに絵の具を思いのままにちりばめたような音楽が特徴的と言ってもよいかも、
同時代のもう一人の有名人というとガブリエル・フォーレ。オーケストラならレクイエムとか、ピアノ曲だとノクターンなどが知られています。室内楽もけっこう作っていて、これまでにもいろいろとCDが出ています。
が、最初に書いたように、どうも苦手意識があって手を出していませんでした。でも去年
CD5枚で室内楽全集が登場したのですが、新しい録音であり演奏も最近人気のカプソン兄弟が中心になった物ということで購入してみました。しかも、なんと1600円くらいという驚異の低価格ですから、超お買い得です。
ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ、ピアノ三重奏、ピアノ四重奏、ピアノ五重奏、弦楽四重奏という具合で、それぞれの曲数は多くはありませんが、一般的な室内楽の形式は網羅しています。
全体の印象は、やはりフランス物だなぁというかんじ。でも、まとめて聴いてみると、中には自分の耳にも馴染む物があることがわかりました。カプソン兄弟を中心とした演奏者もいけています。なんでも食わず嫌いはいけません。