厚労省のHPによると、生活保護を受ける条件は、
生活保護は世帯単位で行い、世帯員全員が、その利用し得る資産、能力その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持のために活用することが前提でありまた、扶養義務者の扶養(=親族による援助)は、生活保護法による保護に優先します。
となっています。最近話題になっている、複数の芸人の母親が生活母語を受けている点については、扶養義務者の扶養ということが問題になっています。
細かい内容を知らない他人がとやかく言うことはてせきませんから、自分にはいいも悪いもいうことはできません。ただ、感じたのは、親子の直接的なつながりが今の日本では薄くなったということです。これは核家族化の表れと言うこともてせきるかもしれません。
それと、いくらタレントであるとはいえ、一個人を名指しで非難し続けた国会議員の振る舞いには大いに疑問を感じました。タレント本人が生活保護を受けているわけではなく、(道義的な点は別として)少なくとも法に触れているわけではないので、個人情報的なことからも異常と言わざるをえません。
自分が医者になって最初の2年間の研修医時代、給与は少なくて「生活保護以下」と言われることがありました。実際、生活保護を申請したけど却下された奴がいるというような、嘘か本当かわからないような伝説があったりします。
当時の自分の給与は、基本給5万円+住宅手当2万5千円-源泉徴収7千500円で、基本的な手取りは6万7千500円でした。2年目は基本給が2万円上がって、手取りは8万5千500円だったと記憶しています。
入局した医局では、教授の意向で「まだちゃんと仕事ができないのだから、2年間はバイト禁止」となっていたので、隠れて当直バイトを数回したことはあるものの、ほぼそれ以上の収入はなかったですね。勤務している大学病院では、月に5回程度、多いときは2日に一度の当直がありましたが、研修医は研修中ということで当直料は何度やっても月に5千円ぽっきりでした。
今の生活保護の受給条件では「最低限度の生活の維持」以下の収入ですが、最低生活費は生活扶助基準(第一類費)+生活扶助基準(第二類費)+その他の加算額(障害者、母子家庭、医療費など)となっています。
そのころ住んでいた地域では第一類費は38600円、第二類費は41480円で、合計80080円となりますから、少なくとも今なら生活保護にひっかかりそうです。ただし、25年くらい前の話ですから物価が多少違うので、本当のところはわかりませんね。