お笑いタレントが国籍を変更して、オリンピック出場を目指した・・・わけですが、国際陸連が資格を認めず出場出来ないことが決定しました。
ご本人が本気で出場をするつもりでがんばっていたのであれば、お気の毒でしたと声をかけることもありだとは思いますが。いかんせん、やはりその方法が「あさましい」という感じは否めなかったかと。
スポーツの世界では、国籍を変更して出場することは珍しいことではないといわれています。そのこと自体がいろいろと物議を起こしているために、国籍変更をした選手の出場資格については厳しくなったとされています。
ただ、本来問題になった選手の場合は、それなりの実力があっての「引き抜き」でしょうし、もともとそのスポーツを「本業」 にしてがんばってきていた人たちでしょう。やはり今回のタレントとは、だいぶ状況がちがう。
国籍変更をしても、実質的に日本に住み続けていたこのタレントの場合は、根本的に実力が伴っていない。オリンピックで上位入賞を目指せる成績にはほど遠い記録しかない状況で、より良い成績を持っている選手が存在することも事実。
本人も「自分の記録を少しでも伸ばすことが目標」と公言している。タレントからは国籍を移した国のためというより、自分のためという発言ばかりが出ていました。
それは、違う。もし自分の成績を伸ばすためなら、普通のマラソン大会に出場してがんばればいいだけで、オリンピックでなければいけない理由はないはずです。オリンピックは(建前かもとれませんが)国旗を背負う覚悟があるはずで、そこでの記録は世界新記録でなくても、勝敗に伴い意味をもつものでしょう。
少なくともタレント仲間から、応援メッセージがたくさん出たりしていましたが、そんな簡単に持ち上げないでほしいと思います。とりあえず、オリンピックという場がどういうものかを、 再考するよい機会を与えてくれたことは間違いありませんれどね。